【タイ移住373日目~タイ移住379日目】タイの蚊

サワディーカップ。
4週間くらい前からかなー。ずっと調子が悪い!!
「あれは結婚しないだろー」って思っていた人が、結婚して。それも去年の冬ですって。さんざん狼狽していたら、彼がサラッと言いました。
「えー。カプ雄さんは取り残された感とか気にしないと思ってた」
なんだろ、なんじゃろ、にゃんごろ。
年々年々年々、本当に年々ややこしい人格になっていると思います。
1人に慣れている、とか、自分のペースがいい、とか、そんなの全部負け惜しみです。
生活を送るうえで最も大切なテリトリーの中で、夫婦は小さな妥協を繰り返すものだと考えています(ごめんなさいね、想像でしかないの)。感情の共有は友だちとでも可能でしょうが、小さな妥協を友達と繰り返すことは難しく、さらにこの年齢にもなると、妥協してまで友達にならんでも…って思うから、どんどんどんどん、どんどんどんどん、自我ばかりが強くなり、その一方で、ちょっと背中を掻こうとして腕のスジを痛めたり、寝違えて朝から島倉千代子だったり、誰かが近くに居たら笑い話になることも、一人だと笑うに笑えず切なさが募ります。
そんな想いを夜空に馳せて、まだ現れぬ姫君へ短歌を詠みます。
姫君よ
寂し今宵に 贈るるは
豆をも濡らす 獣のワルツ
それに対して、こんな短歌を返してくれる姫君が理想です。
殿方や
馳せらす想い 秘めながら
代わりの穴を 召しませ初夜の
ま、こんなの友達と言い合ってりゃ良いんだけどさ。
それでは、タイ移住生活について振り返ります。
<タイ移住373日目>
一時期、1時間200バーツ(約600円)に値上げし始めたオンヌットのマッサージ屋のほとんどが、再び1時間150バーツ(約450円)に戻り始めています。この日は、既に京都へ帰国されはった京助さんが通っていたマッサージ屋が、1時間150バーツに戻していました。
ほれ、言わはったでっしゃろ?
腕やサービスに大差があるわけでもないのに、150と200が入り混じったら、200が負けるに決まっています。在タイ貧乏日本人をナメんなよ!!
この日と言うか最近は、女性のマッサージ師を指名することにしています。
京助さんもイワッキー(福岡のパイセン)も「女性のマッサージ師の方が良いよ」と散々アドバイスをしてくれたのに、男の方が腕力があるに決まってろう、と聞く耳を持つことなく、男性を指名し続けていたのですが、何度か男が品切れで、女性にマッサージをしてもらった結果、女よりは男、でも男よりはオババの方が怪力であることが判明し、さらに背中へ乗って踏みつけるプレイの時に、決して立派な体格をしているワケでもないのに、なぜかオババは男よりも重いことを知りました。
重力が下へ下へと、うごめいているのでしょうか。
これで困ることは1つ。受付で「(マッサージ師は)男?女?」と聞かれた時に「年増の女」と言えないことです。
若いオナゴは指も細く、力も弱く、付け加えればマッサージ中に、手が胸に当たったりすると、私も気を遣ってしまい、くつろげません。一方、この日のオババは、身体が硬いゆえに高く上げられない私の足を、乳と乳の間に挟んで固定していました。乳も施術の道具と割り切る姿勢に感服です。
マッサージのチップは、いつも少しだけ迷います。オンヌット界隈の1時間150バーツの場合、私は200バーツを払い、お釣りの50バーツをチップとして渡しています。プロンポーンにある某マッサージ屋では「チップの相場は1時間100バーツです」と、キサマラ・ナニサマ~~!!的な紙を手渡して来ますが、京助さんもオンヌットでは50バーツでしたし、喜ばれることもなければ露骨にイヤな顔をされたこともないので、これが平均だと思っていました。
しかし、少し前にマッサージを受けていた時(この時は男性マッサージ師でしたが)、施術も終わりに差し掛かった頃、耳元で「チップ、チップ、20バーツ。チップ、チップ、20バーツ」と繰り返されました。
え?あんた、20バーツって言った??いつもは50バーツ渡してんだけど。
こちらからも、確認してみます。
「チップ?20バーツ?」
すると男は何度も頭をペコペコさせながら、またも小声で「チップ、チップ、20バーツ。チップ、チップ、20バーツ」と言い、にやにやと愛想笑いを浮かべました。
言ったね?あんた、20バーツって言ったね?半信半疑で20バーツ札を渡すと、ペコペコ運動は加速し、嬉しそうな笑顔で両手を合わせてくれました。
なんだろ、人によるのでしょうか。
「チップは気持ちなので金額は問わない」と聞きますが、少なすぎると心が痛み、多すぎると財布が痛み、客に気を遣わせる制度なら、いっそ廃止してもらいたいものです。
とは言え、旅行で来ていた時ほど、迷わなくなりました。レストランでもどこでもそうですが、私の基準はサービスうんぬんではなく、その人の笑顔だけで判断しています。笑っていりゃー、雑でもアホでも構いません。
<タイ移住374日目>
引っ越したアパートの掲示板に一枚の用紙が貼ってありました。
それには、ここの若い警備員が映っており「この警備員の仕事を称えます」と大きな文字で書かれています。
何をしてくれたって言うのさ!!英語で書かれた文章を読み進めて、あらまあサワディーカプ雄ちゃん、驚愕の愕。
「当アパートの警備員が、落とし主に財布を届けました」
今週も歌の時間です。
お子さんがいらしゃる方は、是非ご一緒に歌って下さい。
あたりまえ あたりまえ あたりまえ体操
拾った 財布は 届ける あたりまえ体操
賄賂はフトコロ あたりまえ
外人料金 あたりまえ
あたりまえ あたりまえ あたりまえタイ操
外人料金は、当たり前です。
色々な施設の入場料や物の値段だけならまだしも、家賃だって違うことがあります。
コンドは各部屋のオーナーがレンタル料を設定しているので、同じ建物の同じ部屋でも家賃は異なりますが、アパートでも外国人とタイ人で料金を分けていることがあり、英語だけで書かれた料金表を渡された場合は、外国人料金の可能性があります。(そうじゃない時もあるけれどね)
「私ね、同じアパートに住んでいるタイ人とね、仲良くなったのね。この間ね、その人とね、家賃の話になったらね、4,000バーツって言われてね、すごく驚いたのね。だってね、私ね、同じタイプの部屋なのにね、9,000バーツなのねー」
「俺は、タイん知り合いに契約してもろうたけん、バリ安いとよ」
つい最近、家賃にも外国人料金があることを知った私ですが、先日、日本人同士の会話を聞いて、わりとみんな知っていることのようで、この1年のプチ籠り生活を反省しました。外に出ぇへんと知らんことがおますなー。
<タイ移住375日目>
ここに引っ越してから、ほぼほぼwifiが使えず悶々としています。
あまりに長くなるので、詳細は省きますが、どうも私の階に割り当てられているルーターがブッ壊れているようです。
なぜなら他の階へ行って、別のwifiに接続をすると(パスワードは最後の数字を階数にするだけで他は同じ)、普通に繋がるのに、私の階だけ得体の知れない画面が出ます。その画面にもIDとパスワードを入れるように表示されるのですが、それはwifiのIDとパスワードを求めているわけではなく、調べた結果、ルーターのリセットに関する画面らしく、そのことを何度も1階の事務所へ伝えているのですが、全く分かってくれません。
事務所の女タイ人は、いつも私が行くと顔色一つ変えずに繰り返します。
「wifi マイダーイ?(できない?)ハーペットスーンスーン(5800)……」
ハーペットスーンスーン…はwifiのパスワードで、いつも一本調子の声色で、ハーペットスーンスーンと唱え始め、途中で私が「違う、それは分かっている!」と鬼の形相で遮る運びとなります。
「これはwifiのパスワードを入れる画面じゃない!たぶん、ルーターが壊れているから、業者に来てもらって」
そう伝えても事務所の女タイ人は、ネット周りのことに疎く、いつも最後は「5800……」とパスワードを文字に書き起こして、私に渡す始末です。
「だから、これは違うって言ってるだろーが!!」
鬼の形相は怒りが増すと変化を遂げ、最終形態は藤田紀子(改名前:藤田憲子)になります。
この女性と警備員を引き連れて、まずは別の階へ行き、wifiのパスワードを入力する画面を見せ、そこでパスワードを入力してwifiに繋ぎ、その次に自分の階へ行き、さっきとは異なるルーターに関する画面が出ることを見せ、そこに5800から始まるパスワードを入力してもwifiに繋がらないことを確認させ、ようやく警備員がルーターを再起動してくれたのですが、数分後には再び同じ画面が表示されてしまいます。
朝から晩までwifi夏場所よ、おかみさん。
再び事務所へ行くと、同じ女がまたも一本調子で「ハーペーットスーンスーン……」とパスワードを繰り返し、気絶寸前。何この女。ロボット?ボタン式?それとも音声で認識系?
数分前のことなのに、また事務所のスタッフと警備員でルーターの再起動。そして案の定、すぐにダウン。
何度か同じこと繰り返した結果「後でTRUEに言っておく」と言われ、強制終了。以前も書きましたが、タイの「後で」は「やりません」と同じ意味です。
同じ階の他の人ですが、各階にwifiがAとBの2つあり、皆さんAを使っていて、Bを使っているのは私だけです。
私の部屋はAのモデムから最も離れており、ドアを開けて繋いでも、かろうじて入ったり切れたり…と落ち着かず、現在はドアを全開にしてAを使い、例えばブログの投稿など、確実に繋がっていないと困る時だけ、パソコンを片手にAのモデム付近まで移動しています。怪しさ全開、紀子です!
<タイ移住376日目>
引っ越した部屋は7階建ての3階で、窓の外には小さな公園があり、美しい緑が広がっています。木々の上をリスが走り回り、宙を舞う蝶や鳥は見たことのない色や模様をしており、都会のバンコクに居ながら、セントラルパークを思い出すような自然を感じます。
ですから、蚊が多いんですの!!怒
ドアを開けても、肝心のwifiは何を遠慮しているのか全く入って来ないのに、呼んでもねぇのに蚊ばかりが、ごめんやしておくれやして。
「ノーモア・モスキート!!」
そう真顔で怒鳴ったとて、ワレ関せず優雅に飛んでらっしゃいます。
縦横無尽に気ままなエチュードを繰り広げている姿に、無表情で殺虫剤。ブシュ―と執拗にぶっかけても、ウチの子たち、とっても元気。強力な薬剤さえもチカラに変え、くるりくるりとトリプルアクセルからのダブルルッツ、ステップシークエンスは加点がもらえるレベルを披露します。
痒くなるだけなら、好きなだけ吸えばいいさ。血の気は余っているくらいなんだから。
心配なのはデング熱やジカ熱のリスク。デング熱は一昨年、日本でも流行しましたが、常夏のタイでは年中無休で感染のリスクと向き合わねばなりません。実際、あれだけ報道された2014年、日本の感染者数は160人でしたが、昨年1年間でタイでのデング熱感染者は、11万人以上と日本の約1000倍。死者も100人を超えています。
※ジカ熱も4年連続で確認されています。
部屋で蚊を見つけたら遺体を見届けるまで追い回す人は多いと思うのですが、先ほども述べたように、ウチの子たち、殺虫剤では逝かないどころか、瞬時に消えるテレポーテーションまで身に付けていて、非常に厄介です。
とりあえず購入してみたのは、コチラ。105バーツ(約315円)。

そもそも蚊取り線香にも言えることですが、この手の商品は虫除けなのか、今ここにいる虫を退治するものか、イマイチ分かりません。ちなみにコレは、コンセントに挿すだけで、徐々に中の液体が温まり、それによって匂いが発生するのか、何が発生するのか…。間違いなく言えることは、購入することで発売元の従業員に、お給料は発生するでしょう。
身体には無害ですが、ずっと挿していると、容器自体が熱くなり、外出の際に抜き忘れてしまわないか、痴呆著しい私としては心配です。
電池(単三2本)で動くタイプで、数分おきに虫除けがジェット噴射されます。
8分おき、15分おき、30分おき、と噴射の間隔は設定でき、それによって使用可能期間が15日、30日、60日と変化します。
劇的な効果は感じられませんが(ネットしたくてドアを開けっ放しにしている私が悪いんだけど)、自分の近くに置いておくだけなので、使い勝手としては◎です。
あとは一日中、何度も何度も虫除けスプレーを身体に噴射!!
30バーツ(約90円)も出せばアロマや天然成分で作られている虫除けが買えるので、刺されやすい足や腕だけではなく、首の後ろや耳の裏まで、まるで香水のように使いまくり、それに加えて、強烈なメンソール臭でお馴染みのタイガーバーム(主成分はハッカ油やユーカリ油)を身体に塗り、おはようからおやすみまで、絶えず蚊が嫌うと言われている香りを身にまとっています。
おかげさまですよ。
蚊だけではなく、BTSやスーパーで、心なしか人間さえも私と距離を取るようになりました。
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これでいいのだ。

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