【タイ移住42日目】バンコクで爆発テロ

サワディーカップ。ワンニーイ ポム ヌアイ。(今日、私は疲れています)
会社ではわりと虚弱体質で知られているカプ雄です。トゥックワン ポム ヌアイ。(毎日、私は疲れています)

移住42日目は、タイの首都・バンコクで爆発がありました。
この時、カプ雄は「もう食べたいものなんか一つもねぇな」と、いつものフードコートを徘徊しており、ただ、いつもと光景が異なったのは、大勢のタイ人がテレビの前に群がっていることでした。
遠くから見ると交通事故に見え、しめしめ…この隙に席を確保してやれ、と呑気に座ってガパオにしようか?カレーにしようか?それともパッタイにしようか?と品定めを繰り返していました。

それが爆発テロだと知ったのは、日付が変わる少し前でした。
ベッドの上に寝転がり、何気なくスマホでヤフーニュースを読んでいる時に「バンコクで爆発テロ」と書かれた見出しを発見!!飛び上がってリビングへと行き、テレビを付けました。どのチャンネルも爆発直後の防犯カメラの様子を、何度も何度も繰り返し放送していました。

現場となった場所は、日本人観光客も多く訪れるエラワン廟で、伊勢丹をはじめとする大きなデパートや、高級ブランド街が隣接しているため、夏休みや年末年始になると歩くだけでも大変なほど混雑します。さらにすぐ真横の道路は交通量も激しく、私も学校から帰る時に付近をBTSで通りますが「また渋滞してんなー」とか、「またエラワンが賑わっているなー」とか、人や物でごった返している印象を毎度抱きます。
ただでさえゴチャゴチャしている場所なのに、帰宅ラッシュの時間が狙われたため、非常に多くの方が犠牲になりました。

何の前触れも兆候もなく、突然、命を奪われてしまう恐怖はもとより、大切に育ててきた命を一瞬で失ってしまった親、無差別かつ卑劣な行為で家族や恋人を亡くした悲しみ、さらに現場近くを歩いていた日本人に聞いたところ、爆音と共に炎が立ち上り、腕や脚など身体の一部が吹っ飛んで来たそうです。痛い痛い、助けて助けて。そんなニュアンスのような悲鳴が、あちこちから聞こえ、それでも誰もが目の前で起きていることへの恐怖と、また爆発が起きるかもしれない不安に怯え、必死に逃げ惑ったそうです。
数日が経過した今でも、助けを求める叫び声と転がってきた身体の一部が、脳裏から離れないと言います。

平和な治安を取り戻していた首都バンコクに、暗い影を落とした移住42日目の夜でした。

<この日の出費>※レートはカプ雄の戒めレート=1バーツ4円計算

昼食はコンビニの弁当:35バーツ(約140円)
夕食はフードコートを見限ってファーストフード:85バーツ(約340円)

☆ここから少しだけカプ雄テイストをぶっこみます。ここで終わりにする方はトップページへGo!☆

犠牲となった方や今でも苦しんでいる方がいらっしゃることは重々承知しておりますが、言いたいことが山ほどあるので、なるべくふざけたテイストを抑えて書きます。

この爆発が起きた翌日の夕方に日本大使館からカプ雄の携帯へSNSが届きました。
2015090212440600
日本大使館SNS 17日夜 バンコクで爆発 外出注意 
え?翌日の夕方なのに情報これだけ??言われんでも知っとるわーー!!

同じく爆発が起きた翌日、タイの警察が犯人と思われる人物を発表しました。
「犯人は男性もしくは女性。外国人あるいはタイ人と思われる」
ねえねえ、本気で言ってる?

そして、こうも言っていました。
「犯人は単独犯か複数犯。複数犯の場合は2人~10人以上だろう」
要するにタイで暮らしている全員が容疑者ってことでいいのね…。

同じく爆発が起きた翌日、日本のニュースでは菅官房長官がこのようにおっしゃっていました。
「タイ政府と連携して邦人の安全に全力で取り組んでいる」
あのー、カプ雄は放置されていますけど。ローマ字のSNSが届いただけで安否確認さえありません。

さらに数日後、またもタイの警察が発表しました。
「犯人の特定が難航している。しかし、運が良ければ犯人を捕まえられるだろう」
運…!?しかも、それ心の中で言った方が良くない?

そして、犯人の似顔絵が公表され、懸賞金まで設けられた数日後、似顔絵からは全く想像もつかない男が逮捕されました。あの似顔絵では結びつかないほど、かけ離れた風貌でした。
全世界を巻き込んで、泳がせるための大作戦だったのでしょうか?

犯人逮捕の数日後、タイ人の女性、外国籍の男性、タイ人の男性と、次々と爆弾テロの容疑で逮捕者が出ており、大きな事件が一つ、終わりを迎えようとしています。しかし、まだ黒幕がどこかで時期を狙っているような気がして、不安を完全に払拭できたとは言えません。

一刻も早く明るく落ち着いた、煌びやかで賑やかなバンコクに戻りますように。

★──────────────────────────────────

| “サワディーカプ雄のタイ移住日記” の一覧はこちら       
| 

★──────────────────────────────────

コメント

  1. イープン花子 2015.09.03 17:41:23 ID:IzMDY3MjM

    サワディーカァー( ˆ﹀ˆ )イープン花子です

    本当に無差別テロ…こればかりは自分の注意などの問題ではないですよね。誰を狙うわけでも無くある日突然事件はおこるのですから。
    日本大使館の反応の遅さにびっくりです!!そんなものなのですかね…(^-^;A
    タイ政府といい日本政府といい(笑)こういう無差別テロにかんしてはあまり情報を出してはいけないとかあるのかしら?
    とにかく平和な世の中であって欲しいです。

    • サワディーカプ雄 2015.09.03 19:03:29 ID:EyMTQyOTQ

      イープン花子さま

      サワディーカップ!コメントありがとうございます。
      無差別テロ…本当に防ぎようがないことですよね…。例えば私の実家(岩手のそれはそれは山奥)では、知らない人がいるだけですごく目立ちます。本当に、あれ誰?ってなるんです。近隣住民の家族だけではなく、遠方に住んでいる親戚の顔まで認知されているような場所ゆえに、テロとは無縁です。だいたい田畑や森林、もしくは山、川しかないので、炎が燃え盛っても「誰ががワラでも焼いでんだべぢゃ」で終わるので、犯人にとっても無駄足でしょう。
      そういう一部の過疎っている町村を除き、どこでもテロや無差別事件は起きる恐れがあるので、怖いですよね……。

      そして日本の大使館ですが、ええー、私も驚きました。こんな大事件の後だから安否確認の電話があったり、メールで生存確認をするのだろうと思っていたのに、まさかの放置です。身元不明の遺体があると発表されてからも、特に確認は来ていません。ワタシここにいるよーー!!と叫んでやりたい気分ですが、国益にもならないような人材にまでは興味がないのでしょうね。トホホですよ…まったく。これから大きな事件があったら、何を頼りにすれば良いのやら…。やっぱり日本のネットが一番早いようです。