【カナダ移住体験談】カリフォルニア山火事の影響

アメリカの山火事とカナダへの影響
アメリカとカナダ西海岸では、夏になると乾燥がひどく、気温も上がるため、毎年、山火事の影響を受けています。
以前もワシントン州の山火事の影響で、カナダBC州が煙に包まれたことがありますが、今年もまた、アメリカの山火事の影響で煙に包まれています。煙がカナダに到達したのは今(2020年9月16日)から3日ほど前のことでした。
煙がカナダに到達した初日、視界こそ悪くなったものの、まだ臭いまでは到達していませんでした。しかし、それから24時間も経たないうちに、煙の臭いも到達し、現在は煙の影響で健康に害を及ぼす可能性が高いため、屋外での活動が禁止されています。
窓を開けると咳き込むだけではなく、煙の影響で目の痛みも感じるほどです。
なお、BC州での空気汚染の状況はオンラインで確認することができます。
レベル1から3までは汚染率が低く、安全に屋外活動を楽しむことができます。レベル4から6までは、喘息など呼吸器官の疾患を持っている人以外は、比較的安全に過ごすことができますが、小さな子供やお年寄りは煙の影響を受けやすいため、なるべく屋外の活動を減らすように言われています。
レベル7から10までは、人体へのリスクが高いため、屋外での行事はキャンセルされ、室内に煙が立ち込まないよう、窓を閉めるように指示されています。
カナダBC州では、現在はレベル10を超える10+となっており、通勤や買い物など以外は屋外での活動を避け、室内で過ごしています。
本来であれば、涼しくなるこの時期は屋外で気持ち良く過ごすことができるのですが、今年は活動への制限が多く、もどかしい思いをしている人も少なくありません。
コロナ対策に反する状況
新型コロナウイルスの予防対策では、屋外での活動はウイルスの感染力が弱いとされていましたが(また、換気が効果的と言われていましたが)、現在は煙の影響により、室内での活動が強制されており、換気も難しい状況です。
今週からは、学校もクラスでの授業が再開し、子供たちが通学するようになりました。しかし、学校が始まる前までは、グループ分けをして、屋外での指導を取り入れる計画でしたが、煙の影響で教師も生徒も室内に留まる必要性が出て来ました。
室内の活動を行う時に窓を開けて換気することもできず、学校の再開と同時に感染者数が増えるのではないか?と心配されています。
アメリカでの山火事対策
山火事が多く発生している現状ですが、BBCニュースによると、状況が深刻なカリフォルニア州を訪れたトランプ氏は「涼しくなったら落ち着くだろう」と発言しています。
アメリカでは、山火事に対してどのような対策が行われているのか?は不明ですが、民主党のジョー・バイデン大統領候補は、デラウェア州の集会でトランプ氏を批判しており、これ以上続くようなことになると、アメリカの山火事はさらに深刻化すると述べています。
山火事が拡大することにより、隣国にも煙の影響を及ぼすので、できる限りの対策を行って欲しいと願うところです。
カナダの山火事対策
カナダでは、山火事が頻繁に起きるようになってから、乾燥がひどい季節はキャンプファイアーを禁止するなどの対策が行われています。また、山火事が発生した場合は火が大きくなる前に消火すること、万が一、天候の影響により火事が拡大してしまった場合は、消火活動から拡大予防活動に切り替えられます。
また、乾燥が進むと水不足になりがちなので、水を使った消火ではなく、火が拡大しないために、ヘリコプターを使って火の周囲に薬剤を散乱する方法が用いられています。
今年、カナダでも山火事は発生していますが、深刻な山火事は少ないようです。
山火事は、季節が涼しくなると自然に消火しますが、アメリカでは少数ではあるものの、山火事による死者も出ているため、1日も早く消火が進むことを願っています。


アメリカ
中国
オーストラリア
タイ
カナダ
イギリス
ブラジル
ドイツ
フランス
韓国
シンガポール
マレーシア
ハワイ
台湾
インドネシア
ニュージーランド
フィリピン
ベトナム
イタリア
スペイン
アルゼンチン
メキシコ
スイス
インド
オランダ
ベルギー
グアム
パラグアイ
アラブ首長国連邦
スウェーデン
ペルー
ボリビア
カンボジア
オーストリア
ロシア
ミャンマー
アイルランド
トルコ
フィンランド
チェコ
チリ
デンマーク
ハンガリー
ポーランド
南アフリカ
サウジアラビア
コロンビア
ノルウェー
ネパール
パキスタン











