【カナダ移住体験談】カナダに来て驚いたこと(街並み編)
カナダに到着して驚いたこと~街並み編~
私が初めてカナダに来たのは、もう十何年も前のことになります。
空港に着陸する際、ものすごくドキドキした感情は今でも忘れられません。空港からステイ先までの道のりも時差ボケで眠かったのに、新しい景色を見逃したくなくて、しっかり目を開いて車から眺めていました。
カナダ生活に慣れてしまうと、この景色も当たり前になってしまいますが、よく観察してみると日本とは違うことが幾つもあることに気づきます。
今回はカナダの街並みで、日本との違いに気づいた点を紹介していきます。
溝(どぶ・みぞ)がない
東京都心など大都心では見かけなくなりましたが、私が子供の頃は東京でも溝があり、たまに落ちてしまうことがありました。
ほとんどの溝には金網のようなものが被せてありましたが、たまたま隙間があるところなど、よそ見をしながら歩いていると落ちてしまいました。
日本は雨が多いので、溝は浸水を避ける役割を果たしてくれています。しかし、カナダでは溝を見かけません。マンホールはあるのですが…。
溝がない=カナダでは雨が少なくて浸水の心配はない、というわけではありません。カナダでも浸水が起きることがあります。特に、春は山の雪が溶けて、滝となって降りてきます。
それと同時に、春になると雨量が増えるので、浸水が発生します。流れてきた水のほとんどは、海もしくは湖に流れていくのですが、水量が多くなると、湖が溢れて近くの道路や家が浸水します。
ある年は、バンクーバーまでの道をつなぐハイウェイが浸水して、長期間に渡る工事も行われたほどです。カナダは日本に比べると乾燥していますが、日本の溝は優れた技術だな、と今になって感じます。
ガソリンスタンドはセルフ
ここ数年は日本でもセルフスタンドが増えてきましたが、まだまだ多くのガソリンスタンドではスタッフさんがいて、ガソリンを入れている間に、窓を磨いてくれたり、車内を綺麗にできるように布などを渡してくれます。
ガソリンスタンドを出るまで、丁寧に接客をしてくれるのにも関わらず、チップは不要です。カナダでの生活に慣れてしまうと、そんなに丁寧に接客をされたら、チップなしでは罪悪感すら出てきてしまいます。
カナダのガソリンスタンドはセルフが基本です。使い方などの説明も書いていないので、初めて行った時は使い方が分からなくて友達に電話してしまいました。
運転の予定があって、なおかつ日本でもセルフで給油をしたことがない人は、事前に調べておくと安心でしょう。
車やバスが汚い
カナダで見かける車やバスは、必ずしもキレイではありません。
特に、春になると雪が溶けて、泥と混ざった雪が道路に飛び散るため、車やバスが汚くなりがちです。ほぼ毎日のことなので、洗車をしてもすぐに汚くなるため、頻繁に車を洗う人は少ないです。
冬から春にかけては、汚い車やバスの方が、キレイな車やバスより多いほどです。また、自宅での洗車も、冬の間は水をかけると地面が凍って危険なので、春まで待つ人が多いです。
自転車専用の車線がある
バスや車に乗りながら道路を見ていると、日本とは異なるものが見えてきます。
右と左が違うことも大きな相違点ですが、それに加えてカナダには、自転車用の車線があります。カナダでは、タイヤのあるものは歩道ではなく車道を通ることになっており、自転車も車道を通ります。
だからと言って、大きな交差点などを自転車がのんびり通過すると危険です。
そのため、自転車が安全に道路を通行できるように、道路に自転車用の車線が設けられています。全ての道路ではなく、大都市や交通量の多いエリアが中心ですが、自転車のマークが付いている車線があったら、そこを走行するようにしましょう。
お辞儀はしない
街並みや景観とは異なりますが、よく見る景色の違いとして挙げたいのが、お辞儀です。
日本では挨拶も含めて、お辞儀・会釈をしますが、カナダではそのような習慣がありません。日本人のお辞儀文化はカナダでも知っている人が多いので、いつものクセでお辞儀をしてしまっても変な空気にはなりませんが、相手はお辞儀しないことを覚えておくと良いでしょう。
ただ、お辞儀をしないからと言って、無視しているわけではありません。まさしく、文化の違いなので、会釈を返してくれなくても気にする必要はありません。