【カナダ移住体験談】カナダは鹿の季節!?

春になると庭にも鹿が出没!

カナダでは「鹿」を見かけることがよくあります。

冬になると出没する機会は減りますが、それでも時々、庭や玄関周辺に庭の足跡が残ってることがあります。

春になると活動しやすくなり、また、木の葉が生え始めるので、お腹が空いた鹿が葉っぱや花を食べにやってきます。 時には窓の外を見たら、庭に鹿が6匹いる!!なんていうこともあります。

鹿が人を攻撃するようなことは余程のことがない限りありませんが、好奇心が旺盛なので、窓の外から室内を覗く鹿もいます。

春になると子鹿も生まれるので、鹿のグループの中には、小さな子鹿が必死に他の鹿達についていく姿も見られます。

鹿とは適度な距離を!

住宅街をうろついている鹿達は、人間のことをそれほど危険だと思っていないので、あまり動じません。声をかけると、こちらをずっと見つめる鹿や寄ってくる鹿もいます。

車で鹿の横を通りかかった時に、鹿の近くに車を停めたところ、窓のところまで近付いてきたこともあります。まるでサファリパーク・カナダ編、というような感じです。

ですが、実際に人間が鹿に触れることができるか?というと、そこは定かではありません。

たとえ鹿がフレンドリーで人間を攻撃することがなくても、やはり動物なので「危険」を感じたら身を守るために攻撃をする可能性があります。人間が必要以上に近付いた場合など、鹿が恐怖を感じた時に何をするか分からないので、そこは注意しましょう。

また、小さな子鹿を連れている鹿やグループは、単独の大人の鹿よりも警戒心が強くなっているので、鹿に限らず子連れの動物を見かけたら、適度な距離を保ち、こちらが危害を加える意図がないことを伝える必要があります。

ツノがないメスは比較的温和ですが、ツノがあるオスはテリトリーの確保などから、多少攻撃的になることもあるようです。

鹿による被害

鹿は見た目が可愛らしい動物ですし、人間と動物が共存していることがカナダの特徴でもあります。

しかし、鹿による被害が出ていることも現実の問題として起こっています。

よくある被害としては「花が食べられてしまう」ということです。鹿にとって花は葉っぱよりも美味しいようで、鹿が庭にやってくると、庭先に咲いている花が食べられてしまいます。

私が暮らしているBC州の近所の自宅でも、時間をかけて育てたチューリップが、やっと花を咲かせたと思って喜んでいた先に、花の部分だけ鹿に食べられてしまったことがあります。

私の家の花も、花の部分だけなくなっているものがあり、おそらく鹿に食べられてしまったのでしょう。新しい花も咲いていますが、先週は6匹の鹿が庭にいて、その花を食べようとしているところを目撃しました。

玄関のドアを開けると、鹿も警戒して近寄ってこないので、新しく咲いた花を守ることはできたのですが、よほどその花を食べたかったのか、何度も何度も戻ってきました。

最終的には諦めたらしく(笑)、今、私の家に咲いている花は無事です。

また、鹿による被害に「糞」もあります。庭などに糞をしていくので(鹿の糞は肥料にはなりますが)、子供がいる家庭では、子供が鹿の糞を触ってしまわないように清掃しなくてはなりません。チョコレートチップのような小さな玉型の糞を沢山するので、全ての糞を片付けるのは非常に大変です。

さらに、鹿との交通事故もあります。

鹿が道路に飛び出してくるため、たびたび衝突事故が発生しています。鹿は大きい動物なので、鹿と車がぶつかると、車体も壊れてしまいます。下手したらドライバーが怪我をすることもあるほどです。

まとめ

カナダは自然が豊かで、深い山があちらこちらにありますが、最近では開発も進んでおり、住宅地に動物がおりてくることが多々あります。

人間と動物が共存している国ですが、どうしても「かわいい」だけではなく実害も発生しているので注意が必要です。

また、鹿の他にはリスやアライグマ、鷲、雁などを見かけることがあります。

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