【カナダ移住体験談】コロナ禍で風邪をひいたらどうする?

カナダでは風邪の季節が到来

カナダでは、9月の後半から一気に気温が下がり、朝は10度前後となっています。まだ、インフルエンザを心配するには少し早い季節ですが、最近では、鼻水や喉の痛み、そして咳などの風邪が流行っています。

通常なら「ただの風邪」で済むところも、現在はコロナの疑いもあるため、風邪の症状が出ると、検査を受けたり、たとえ検査の結果が陰性でも紛らわしい症状を誰かにうつしてしまうと、うつされた人も検査を受ける必要や自己隔離をする必要がある等、不便な状況が続いています。

今回は、コロナ禍の現在、カナダで風邪をひいた時の流れなどを紹介していきます。

風邪の症状が出たらどうする?

コロナが流行する前までは、風邪くらいなら、熱さえなければ仕事に行ったり、普通に出かける人もいましたが、現在は、コロナと似た症状がある場合は自己隔離が必要とされています。

風邪のような症状に気づいたら、まずは予定をキャンセルして、自宅で様子を見ましょう。

コロナと似た症状が2つ以上ある場合は、コロナの検査を受けなくてはなりません。1つしかない場合は、自己隔離をして、その症状が24時間以上続く場合はコロナの検査を受けます。

コロナの検査を受ける方法

コロナの検査を受けるためには、事前の予約が必要です。

以前は、電話で予約をする形式でしたが、現在はオンラインで簡単に予約ができるようになりました。電話のような待ち時間がなく、簡単に予約ができます。

オンラインでは、希望の場所と時間を選択して、予約を完了させます。予約が完了すると、Eメールで確認のメールが来るので、時間と場所に間違いがないか?を確認しましょう。

予約の日が来たらテスト会場に行き、室内に入る際に医療用のマスクをするように言われますが、会場には他にもコロナの疑いがある人が集まっているので、医療用マスクを受け取るまで自分のマスクを外さないようにしましょう。

検査のタイプ

検査のタイプは、PCR(綿棒)もしくはうがいをするタイプから選ぶことができます。小さなお子さんでうがいをすることができない場合は、PCRのみの検査になります。

入口で希望の検査タイプを選び、ナースがいる場所へ進むと、あとはナースが検査タイプに合わせて指示してくれます。会場の出口にもハンドサニタイザーがあるので、会場を出る前に、もう一度手の殺菌をしておくと安心です。

検査の結果は、携帯電話のメッセージで受け取ることができます。陽性の場合は、メッセージだけでなく、直接、電話があり、これからの行動などについて詳しい指示があります。

陰性の場合は、症状が完全に治まるまで、自己隔離を続けます。

風邪の症状に悩む場合

コロナのテスト結果が陰性でも、風邪のタイプによっては辛い症状が続くことがあるでしょう。そんな時は、症状に合わせて市販の薬を使うことができます。

発熱や頭痛、関節痛など

熱と痛みが辛い場合は、Tylenol(タイレノール)またはAdvil(アドビル)、Ibprofen(イブプロフェン)を使うことができます。

アドビルとイブプロフェンは、場合によっては胃への刺激から腹痛や胃痛を引き起こすこともあるので、お腹の調子が疑われる場合は、Tylenolが無難です。

鼻水や咳などが辛い時

風邪が原因で鼻水や咳などが辛い時は、Tylenol(タイレノール)の風邪薬(ColdまたはComplete)がおすすめです。タイレノールの風邪薬には、昼用と夜用、もしくは両方がセットになったものがあるので、必要に応じて適切なものを選びます。

夜用のタイレノールには、眠くなる成分も入っているので、昼用と夜用を間違えないように服用しましょう。昼用の錠剤はオレンジ色、夜用の錠剤は青色になっています。

吐き気があるとき

吐き気がある時によく使われる薬が、Gravol(グラバル)です。グラバルには、吐き気を抑えるだけでなく、眠くなる成分が配合されているため、グラバルを服用する際は、車の運転などを避けるようにしましょう。

グラバルが強すぎる人には、Ginger gravol(ジンジャー・グラバル)もおすすめです。ジンジャー・グラバルはジンジャー(生姜)の成分から作られているので、眠くなることもなく、安心して服用することができます。

このグラバルとジンジャー・グラバルは、酔い止めとして使われることもあります。

その他、持病がある場合や症状に合った薬を見つけることができない場合は、薬局の薬剤師に直接相談することで、適切な市販薬をおすすめしてくれます。

留学などで、これからカナダに住む方で持病がある方は、日本を出国する前に、医師から英語の診断書などを作成してもらっておくと、さらに安心です。

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