【カナダ移住体験談】カナダで暮らす私の「移民者あるある」
移民者になった私の変化
今日は、カナダに移民した人なら誰しもが経験するであろう「あるある」についてお伝えしたいと思います。
私自身もカナダに移住した一人として、ここでの生活に馴染むため、様々な挑戦や驚きの連続を経験しました。同じ道を歩んでいる方は、共感できるポイントが幾つかあるかもしれません。
美しい自然、多文化(多国籍)社会、フレンドリーな人々…それがカナダのイメージでしょう。もちろん、すべて当てはまりますが、実際に移民者として生活を始めると予想外の「あるある」が次々と現れます。
今回は、私がカナダ移民者として体験したことや感じたことを交えながら「カナダ移民者あるある」を振り返ってみたいと思います。
※私個人の感想です。
やたらと日本食が食べたくなる
私が特に食べたくなったものは納豆です!
日本で暮らしていた時は、それほど好きだったわけではなく、頻繁に食べていた食材でもありませんでした。
それなのに、カナダで生活を始めてから、やたらと納豆が食べたくなりました。
カナダでも、アジア系の食品を取り扱っているグローサリーストアに行くと納豆を買うことができます。しかし、カナダで購入できる納豆は全て「冷凍」です。
しかも、日本よりもはるかに高く、冷凍の納豆3パックでおよそ600円(2024年5月現在)します。
ものすごく高いのに、ついまとめ買いしてしまいます。
これ、私だけかと思っていたのですが、日本から移住してきた人と日本食の話をすると、同じように納豆のことを言う人が多く、やはり「高いのにカナダで納豆を購入している」と言います。
不思議なことに、じゃあ日本に帰国した時に納豆を沢山食べるのか?と聞くと、みんな口をそろえて「そうでもない」と言って笑います。
私も実は同様で、日本に一時帰国をしている時は、他に食べたいものや惹かれるものが沢山あるので、そんなに納豆を食べません。
もったいないことをしているとは分かっているのですが…。
日本の文化にこだわってしまう
日本で暮らしていた時に、当たり前のようにしてきたことが、カナダに移住すると当たり前ではなくなってしまいます。例えば、正月や祭りなど。
ところが、カナダに移住して驚いたことは、日本の文化に興味を持つ人が多く「寿司」「着物」「浴衣」などについて聞かれることが何度もありました。
興味を持ってもらえて、それらについて調べて説明しているうちに、日本の文化に誇りを持つようになり、日本に暮らしていた時には興味がなかった日本の文化を、もっと知りたいと思うようになります。
私の知人でも(日本人)、日本では全く興味がなかったのに、カナダに来てから茶道を習い始めた人もいます。
また、カナダで育児をしている人は、たとえカナダに住んでいても、ひな祭り・こどもの日・七夕・お正月(お年玉)など、日本の文化を子供と一緒に楽しんでいます。
日本では気にしていなかったことも、カナダに移住すると「珍しいこと」「興味を集めること」になるので、その結果、自分の国の文化を改めて知る、ということも移民者によくあることではないかと思います。
中途半端な言語
カナダに移住すると、当然ですが「移民者」となります。
日本からカナダに移住したばかりの頃は、英語に慣れず、日本語の方が使いやすいと感じることが多かったですが、何十年とカナダでの生活が続くと、さすがに日本語が衰えてきます。
家族が日本語を話す場合は、毎日の生活の中で日本語を話し続けるので、それほど支障がないでしょうが、家族や友達が全て英語で仕事も一日中英語の生活を毎日続けると、英語の方が使いやすい言語になって、どうしても日本語がおかしくなっていきます。
一方、では英語はネイティブと同じレベルか?と言われると、そうではありません。
それなりに英語力が伸びていき、毎日の生活でのコミュニケーションには全く困りませんが、それでも、やはりネイティブにしかわからないようなこともあります。
日本に暮らしている外国人で、どんなに日本語を流暢に話せても、子供の頃から育っていないと分からないことがあるのと同じだと思います。
大雑把になる
日本ではきちんとこなしていたことでも、カナダに来てからは、あまりこだわらなくなることが増えました。
よく「海外かぶれした人は大雑把」と言われますが(それでもカナダは他の国よりもきちんとした人が多いと思いますが)、日本に比べると小さなことにこだわらない人が多いので、ついそちら側に引っ張られてしまいます。
ここで血液型について。血液型と性格について、賛否両論あることは承知していますが、カナダでの割合はこんな感じです。
1位 O型 45%
2位 A型 40%
3位 B型 11%
4位 AB型 4%
日本で最も多い血液型はA型ですが、カナダではO型が最も多いようです。
まとめ
カナダは「おおらかでゆったりとした国」です。
居心地の良さも感じますが、カナダに移住すると、これまで当たり前のようにあった日本のものが突然身の回りから消えるので、ないもの欲しさで日本の食べ物や文化にこだわることがあります。
また、離れたことで初めて分かる日本の文化や日本の良さも感じられるでしょう。