【カナダ移住体験談】カナダ人が驚く日本の習慣
カナダと日本の文化の違い
留学や旅行、仕事、ワーキングホリデーなどでカナダに訪れた際、日本とは違うカナダの一面を見て驚いたことがある人も多いでしょう。
その逆で、カナダ人が日本の文化を知って驚くことも多々あります。そこで今回は、カナダ人が驚く日本の習慣を紹介します。日本では当たり前の光景でも、カナダ人にとっては未知の事とは、一体どんなことでしょうか?
カナダでは床には座らない
日本人は靴を脱いで家に入ることが当たり前で、畳の部屋ではスリッパを脱いで入ることもあります。また、日本の家は冬になると「こたつ」を出すため、床に座ることも珍しくありません。
しかし、カナダの家では、玄関で靴を脱ぐ家庭もありますが、靴は脱がずに家の中に入る家もあります。そのため、基本的には「床は汚いもの」だと考えられており、床に座ると習慣はありません。
床に座らないので、正座ができない人も多いです。
私が初めてカナダ留学した時、スーツケースを開けて床に座っていたら、ホストマザーに「大丈夫?」と心配されたことがあります。
また、友人のバースデーパーティーに呼ばれた時、カウチがいっぱいで座る場所がなかったので、床に座ってくつろいでいたところ、主催者の友人が驚き、急いで椅子を持ってきてくれたこともあります。
このように、カナダには床に座るという習慣がないため、床に座っている人を見ると驚いてしまうようです。事前に日本では床に座る習慣があることを伝えておくと、相手も少し安心するかもしれません。
日本人の5分前行動
日本では、学校にもよるでしょうが、小学校で「5分前行動」を覚えます。友人との待ち合わせや仕事開始には、時間の5分前に到着しておくことが多く、決して珍しいことではありません。
万が一、待ち合わせに遅れることがあっても、どのくらい遅れるのか?どうして遅れたのか?今、どこにいるのか?等、メールや電話で相手に詳細を伝えることもまた、日本の文化でしょう。
そんな日本では当たり前の5分前行動ですが、カナダでは5分前行動の概念がありません。5分前に到着している人は少なく、オンタイムもしくは5分程度遅れて到着する人が多い印象を受けます。
カナダ人全員ではありませんが、連絡がないまま待ち合わせに来ない人もいるので、私は30分しても相手が来ない場合は、その日は来ないと考えて、帰るようにしています。
その場合、夜になってから「今日は行けなくてごめんなさい」とメールが来ることもあります。もちろん、しっかりしている人(?)は事前に「今日は行けない」と、断りの連絡を入れてくれます。
時間通りに待ち合わせができることは日本人にとって、当たり前かもしれませんが、これもまた日本人が誇れる文化・習慣の一つだと思います。
マスク
日本では、今回の新型肺炎の件に限らず、インフルエンザが流行する季節になると、多くの人がマスクをします。
風邪の人だけでなく、風邪やインフルエンザの予防としてマスクを着用する人も多いので、冬になると電車の中やショッピングモールでは、マスクをした人で溢れます。
それに対してカナダでは、マスクをする人がほとんどいません。薬局に行けばマスクを買うことができますが、コンビニエンスストアなどでは、なかなか見かけません。
カナダでマスクをしていると「他人にうつしては行けない重大な病気にかかっている」もしくは「免疫力が極端に下がる病気にかかっている」と思われ、大きなことに捉えられてしまいます。
エマージェンシーのある病院に行くと、誰でも自由に使うことができるマスクが置いてありますが、それでもマスクを使わない人が大半です。
私がカナダに移住してから14年の間で、マスクをしているカナダ人に会ったことがあるのは1度だけです。
彼女はクリニックの受付に並んでいる時にマスクを着用していて、聞けば「病気ではないけれど書類が必要なのでクリニックに来た。クリニックで風邪やインフルエンザをもらいたくないからマスクをしている」と言っていました。
マスクをすることが少ないカナダですが、日本で育った私にとって、風邪やインフルエンザに罹っている時にマスクを着用することや、予防のためにマスクを着用することは、賢明な選択だと思います。
コンビニなどで手軽にマスクを買うことができないので、カナダに来る際は『持ち物リスト』にマスクを入れておくと良いでしょう。