【カナダ移住体験談】カナダのお正月はどんな感じ?

クリスマスツリーと共に年明け

日本ではクリスマスが終わると同時に、お正月の飾り付けに変えて、厳かな雰囲気で新しい年を迎えます。

しかし、カナダでは日本のように年明けをお祝いする習慣がなく、多くの家庭では、クリスマスツリーと共に新しい年を迎えます。昨年のものを新しい年に持ち越したくないという感覚は、カナダには存在しないみたいです。

クリスマスのライトアップを見逃した!という人でも、カナダなら年明けでも間に合います。

カウントダウンはカップルで

日本では、どちらかと言えばクリスマスはカップルで一緒に過ごし、お正月は家族と一緒に過ごす習慣がありますが、カナダでは反対で、クリスマスは家族で過ごし、カウントダウンはカップルで一緒に過ごします。

もちろん、家族やカップルによって異なりますが、年明けのカウントダウンの際、大きな都市では花火が上がり、カップルがキスをする習慣があります。

待ちきれずに花火

カナダでは、年が明けた時に花火が上がります。

しかし、同じカナダ国内でも地域によって時差が生じることもあって(?)、年明け前から待ちきれずに花火を上げる人もいます。

私が暮らしているBC州では、夜の9時になるとニューヨークやトロント方面で年が明けるので、その時間に合わせて花火を上げる人もいるほどです。

小さな町では、町主体の花火は上がりませんが、家庭で打ち上げ花火を上げる人もいて、近所で音が聞こえてくる方角を見ると花火を見ることができることもあります。

カナダでは、日本のように自由に花火を上げることができず、気軽にお店で購入することもできません。花火を上げることができるのはライセンスを持っている人のみなので非常に珍しく、花火が上がると音が聞こえてくる方に走っていく子供達も見かけます。

年明けは寝坊

カナダでは大晦日から年明けにかけてパーティーをしている人も少なくないので、元旦はほぼ半日寝て過ごす人も少なくありません。

初日の出を見るよりは、初日没を見る人の方が多いでしょう。

ただし、新しい年だから新しいことをしようという考えはカナダにも浸透しています。

元旦の朝は静かな街並みですが、1月にはジムやヨガクラスなどが混雑する傾向があります。ちなみに、新年の抱負は、英語ではNew Year’s resolutionと言います。

新しい年はダイエットをする、などの目標を持って取り組むのは日本もカナダも同じようです。

年明けの挨拶

年明けの挨拶は、元旦の日はHappy New Year!と言いますが、大晦日や元旦以降に挨拶する場合はHappy New Years!と言います(sが付きます)。

日本のように「良いお年を!」という言葉はなく、クリスマスまでの挨拶はMerry ChristmasまたはHappy Holidays! そしてクリスマスが終わるとHappy New Years!と言います。

少し丁寧に挨拶したい時はHappy New Years to you!と言うこともあります。意味としては「素敵なお正月をお過ごしください」に該当します。

お正月に食べるもの

カナダには、日本のおせちのような特別なお正月料理はありません。

クリスマスにターキー(七面鳥)を食べる習慣があり、その残り物がたくさんある家庭も多いので、冷凍などしながら、年明けもターキーを使った料理をする家庭が多いです。

新年のニューイヤーパーティーでは、ワインを飲む人も多くいます。

カナダにはワイナリーが多くあるので、ローカルのワインを楽しみながら季節のイベントを楽しむ習慣があります。

お正月のスポーツ

カナダのお正月は至って普通なので、年が明けたことにも気づかないほどです。

しかし、新しい年ということで気持ちを新しく切り替えようという人も多く、年明けからスキーやスノーボード、ウォーキングなどのスポーツを始める人もいます。

ハイキングをする人もいますが、冬の山は地面が凍っていることが多いので、専用のスパイクを履いて行く必要があります。

市内でもこの季節は屋外のウォーキングをするためには最低限のスパイクがないと道路や歩道が凍っていることがあるので、気持ち良く歩くことは困難です。

まとめ

このように、カナダのお正月は日本ほど特殊ではなく、平日とさほど変わらない様子ですが、新しい年だから新しいことをするという習慣はカナダでも同じようです。

BC州では12月に最低気温を記録し、1月以降は少しずつ暖かくなって、春に向かっていくので、新しい季節を楽しみにしている人も多くいます。

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