【カナダ移住体験談】冬に向けての準備
もうすぐ冬!
11月に入り、カナダでは秋の紅葉もラストスパートを迎えています。まだまだ赤や黄色に輝く木々もありますが、葉が落ちて空っぽになった木が増えています。
気温も少しずつ低くなり、冬の前触れを感じさせられます。古い家では、まだ暖炉を使って家を温めるところもあるので、窓を開けたり、近所を散歩したりすると、ほのかに暖炉の匂いが漂ってきて、寒いながらもどこか温かみを感じさせてくれます。
冬が近づくにつれて、カナダでは少しずつ冬に向けての準備が始まっています。
タイヤチェンジ
冬になると、カナダでは雪が降るだけではなく道路の凍結などもあるため、スノータイヤが必須になります。
バンクーバーやビクトリア周辺では、内陸部に比べると気温は高めで、雪の量は少ないのですが、冬になるとハイウェイを運転する際にスノータイヤの着用が義務付けられているので、多くの人がタイヤを交換します。
スノータイヤを付けずにハイウェイを運転しても捕まることはありませんが、万が一、スノータイヤを付けていない状態で事故にあった場合は、ペナルティーが課せられ、事故における過失度も高くなります。雪があまり降らない地域でも、気温が下がると道路が凍結するので、タイヤ交換は欠かすことができません。
タイヤが交換できる場所は色々とありますが、なかでも便利なのが『Mr.Lube』という黄色いサインのお店です。
『Mr.Lube』では、予約なしでタイヤ交換をしてもらうことができるので、多くの人が利用しています。ただし、予約をしないため、タイミングによっては待ち時間が長くなってしまうこともあります。
特に今週は、雪の予報が出ているため、その前にタイヤを交換しようと動いた人が多く、『Mr.Lube』では大行列ができていました。
ちなみに『Mr.Lube』では、タイヤ交換だけではなく、オイル交換や点検なども行ってくれます。
スプリンクラーの脱水
カナダでは、芝生を綺麗な緑色に保つため、庭にスプリンクラーが備え付けられています。
手動で行うスプリンクラーは、特別なメンテナンスは不要ですが、地下に埋め込まれている自動のスプリンクラーの場合、冬になるとパイプが凍結し、中に水が残っていると膨張して破裂や亀裂の原因になるため、冬が訪れる前に脱水作業を行います。
このようなメンテナンスを考えると少し不便に感じますが、夏の間、自動でスプリンクラーが作動してくれることはとても便利なシステムで、うっかり水やりを忘れてしまった!などの事態を避けることができます。
サマータイムが終了
カナダでは、先週末にサマータイムが終了して、冬時間に突入しました。
サマータイムが終了すると、夜中に時計が1時間戻り、この日は1時間得することになります。日付が変わるのは、秋も春もどちらも日曜日なので、それほど日常生活に影響はありませんが、たった1時間の差でも、1週間ほど時差ぼけのような感覚が続きます。
また、サマータイムが終了すると朝は少し明るくなりますが、夕方は暗くなるのが早く、1年の中で最も日が短い時期には、夕方の3時半~4時頃には真っ暗になってしまいます。
夏の間は明るい時間が長いため、1時間ずれても朝早くから明るいのですが、その一方で冬は1日が短く、朝早くから働きたい農家の人たちが充分に働くことができるように、サマータイムが導入されているそうです。
雪と事故
今年はまだ、市内では雪が降っていませんが、町と町をつなぐハイウェイでは雪が降り始めており、それによる事故も増えています。雪が降り始める頃は、滑りやすい雪なのか、それともスノータイヤなどの準備が整っていないからなのか、事故が増えるように感じます。
カナダのハイウェイは、町と町を繋ぐもので、日本のように整備された道路ではなく、山の中を通り抜けていく道です。そのため、山の上の方は気温が低く、道路の凍結も早い時期から始まります。事故が多い道路では、電子表示板などによって注意も呼びかけられています。特にカーブが多い道路での交通事故が多いようです。
冬に運転する場合は、どんなに短距離でもスノータイヤを装着し、準備を整えるようにしましょう。