【カナダ移住体験談】カナダの学校事情

カナダの学校

カナダでは、日本と新学期が始まる時期が異なり、9月に始まって、6月に年度が終了します。年間での学期の数は、基本的に日本と同じで3学期制で、9月~12月、1月~3月、4月~6月と分かれています。

日本と同じように学期間は、春休み、夏休み、冬休みになっており、冬休みと春休みは合わせて4週間程度です。地域によって冬休みが3週間で春休みが1週間、冬休みと春休みが2週間ずつなど、多少の違いがあります。

特に冬の寒さが厳しい地域では、春休みを1週間だけにして、代わりに冬休みを長くし、年間の出席日数を調整しています。

義務教育はいつから?

カナダの義務教育は5歳から始まります。

5歳になるとキンダーに1年通い、その後、Grade1(1年生)が始まります。基本的に、小学校は6年、中学校は3年、高校も3年です。ただし、小学校の期間と中学校の期間は、地域によって異なり、小学校が5年間の場合や中学校が2年の場合などがあります。中学校が2年の場合は、高校が4年制です。

また、日本では中学校に入ると「中学1年生」になりますが、カナダでは、高校まで続けて数えます。例えば、小学校の1年生は『Grade 1』で高校3年生は『Grade 12』です。

受験はある?

カナダには、日本のような受験はありません。

キンダーから学校生活が始まり、高校を卒業するまでは義務教育なので、受験勉強などを経験することなく高校まで進学できます。ただし、出席日数が足りない場合や課題の未提出が多い場合は、必要な単位を取ることができないため、卒業に影響を及ぼします。

高校を卒業した後の進路は、すぐにカレッジや大学に進学する人も入れば、まずは働いて社会経験を積んでから進学する人もいて、日本とは少し違った印象を受けます。

カレッジや大学に入学するためには、高校を卒業していることが条件ですが、やはり日本のような入試はないので、比較的簡単に入学することができます。

ただし、カナダの大学は日本の大学よりも卒業することが難しく、課題をこなすために、学生生活はとても忙しくなります。大学やカレッジは、真剣に勉強してスキルを身につけたい人が通うことが多く、日本の大学生活とは少し違います。

授業内容の違い

日本の学校では、基本的には先生が生徒に教え、生徒は先生の話を聞きながら授業が進められます。

一方、カナダでは先生の話を聞くというよりは、出された課題をこなしていくことで単位を取得し、課題をこなすためには、受身型だと学ぶことが難しく、積極的に発言をして授業に参加することが大切です。

生徒によっては積極的に課題をこなして、飛び級をすることも珍しくありません。

通学にはスクールバスがある

カナダでは、ほとんどの学校にスクールバスがあります。

ただし、学校から自宅までの距離が3km以内の場合は、スクールバス利用の対象外になるので、親の送り迎えが必要です。中学や高校でもスクールバスを利用できますが、対象外の場合など、市バスを利用して学校に行く生徒が多く、そのため、朝や学校が終わる午後3時前後の時間帯は、市バスが混雑します。

市バスを利用する人が少ない田舎町でも、この時間だけはバスが混雑しているので、降りることが大変な時もあります。

昼食は基本的に持参

私にもカナダで学校に通っている子供がいますが、日本の給食システムは本当に素晴らしいと思います。栄養士さんが必要な栄養を計算してくれて、子供の成長には欠かせないモノを食べさせるなんて、考える手間も省けるし、何よりお弁当を用意する時間が必要ありません。

カナダでは、基本的に昼食は持参です。家庭によって持たせるお昼は様々で、なかにはクラッカーやグミの人もいます。

学校によっては週に1度、『ホットランチ』というサービスがあり、温かいランチを注文することができます。しかし、この『ホットランチ』は、地域のレストランから注文しているものなので、栄養面まで計算されたものではありません。それを考えると、やっぱり日本の給食システムは素晴らしいものだと思います。

スクールバス