【カナダ移住体験談】ストームによる停電

公開日:2021.07.09

時々やって来るストーム

カナダには、日本のような「梅雨」はありませんが、時々大きなストームがやってきます。

カナダでのストームは、日本の台風とは異なり、激しい雨風や雷などに襲われますが、大抵の場合は1時間から2時間で去っていきます。

ストームは、その都度特徴が異なり、雨量が多くて湖や川が溢れてしまう恐れがある時や、真夏にサンダーストーム（雷を伴うストーム）が来て、その後に山火事が相次ぐこともあります。

カナダの西海岸は、この季節になると非常に乾燥しているので、ちょっとしたことでも山火事に発展してしまいます。

先日のストームは、雷がなく雨量もそれほど多くありませんでしたが、とにかく風が強く、庭にある木からは大量に枝が落ち、パティオにあった棚も倒れてしまいました。

庭や外の階段に置いていたものは、あちこちに飛び散ってしまい、ストーム後の片付けが大変です。

幸い、私の家では何も壊れませんでしたが、どこからか飛んできたようで、庭には蜂が付いたままの巣が落ちていました。

短時間ではあるものの、ストームが来ている時間は室内で過ごす方が安全です。

先日のストームにより、停電もありました。

午後2時頃だったでしょうか。パソコンで仕事をしていたところ、突然、電気が消えてしまい、インターネットも切断されました。そんな時に限って、携帯の電池が残り10％と表示されていて、とても焦りました。

携帯の電池はパソコンに繋ぐことで充電することができたのですが、いつ何があるか分からないので、電池の充電をこまめにしておくように日頃から注意しておくことも必要だと感じました。

ボータブルの充電器なども、避難リストに追加しておく必要がありそうです。

先日の停電は、1時間前後で回復しました。

停電してから電気が完全に回復するまでの時間は1時間から2時間程度が多いですが、地域や停電の原因によっては、数日間に渡って停電することもあるようです。

数時間で回復する場合は、それほど心配することはありませんが、数日間に渡って停電してしまうと、冷蔵庫や冷凍庫の中身など気になることが多そうです。

1時間以上しても電気が回復しない場合は、以下のことをチェックしましょう。

・冷蔵庫の温度のチェック。
・冷凍庫のものが溶けていないか？のチェック。日頃からアイスパックを冷凍庫に入れておくと、保冷効果を発揮してくれます。
・携帯電話などの接続状況、必要があれば車やパソコンを使って充電する。
・水槽や爬虫類などのペットがいる場には、温度などの変化にも注意する。

ストームに限らず、自然災害は、突然起きてしまいます。いざという時に慌てないためにも、日頃から緊急時のために準備しておくことが重要です。

・非常食
停電すると、電子レンジやポットも使うことができなくなります。非常食は、温めることなく食べることができるものを用意しておくことをお勧めします。

・飲水
停電しても蛇口から水は出てきますが、災害の種類によっては水が出なくなることも想定されます。緊急時に備えてペットボトルなどの水を用意しておくことも大切です。

・毛布
冬に停電すると、暖房も使えるなくなる可能性があります。寒さから身を守るためにも、暖かい毛布を用意しておくと安心です。

・充電式の電気、もしくは懐中電灯

山火事や浸水が起きると、自宅から離れたところに避難する必要があります。短時間で必要なものをまとめられるように、リストを作っておきましょう。

・銀行関係のカードや書類
・パスポートなどのID
・携帯電話、充電器
・パソコンなどの貴重品
・１日から3日程度凌ぐことができる食料と水
・着替えなどもあると安心です。

山火事や浸水の場合は、避難までに僅かながらですが、時間があるので、リストさえ作っておけば、いざという時に、すぐにまとめて家を出ることができます。リストに記載されている物の保管場所なども、日頃から確認しておきましょう。