【カナダ移住体験談】カナダでのゴミ出しのルール

カナダのゴミ出し~日本との違い~

今日は「日本とカナダのゴミ出し事情の違い」についてお伝えします。

国によってゴミの分別や収集方法には様々な違いがあり、海外移住を考えている方やカナダに引っ越してきた方にとっては、知っておきたい重要な情報の一つでしょう。

日本では、ゴミの分別が非常に細かく、地域によっても異なるルールが定められています。

一般的には、プラスチック・可燃ゴミ・不燃ゴミ・紙(古紙)・瓶や缶・ペットボトルなどにカテゴリー分けがされており、それぞれ収集日が異なります。

また、ゴミを出す際には、自治体指定のゴミ袋(あるいは透明や半透明のゴミ袋)を使用し、収集日の朝に指定された場所に出すことになっています。

※地域によっては、使用するゴミ袋が完全に指定されていたり、布や小型電化製品などカテゴリーがさらに細かくなっている場合があります。

一方、カナダではゴミの分別が比較的シンプルです。

リサイクル、コンポスト、一般ごみ。この3つに大別されています。

プラスチックや金属は、リサイクル用の青い箱に、生ゴミや庭の剪定ごみはコンポスト用の緑の箱に入れます。これ以外のゴミは一般ごみとして黒い箱に入れて出します。

カナダでも地域によっては、特定のゴミ袋やビンが指定されていることもありますが、日本ほど厳密ではありません。

ただし、素材によっては自分でリサイクルの場所に持っていく必要があります。

ちなみに、粗大ゴミの処分方法も異なります。

日本では粗大ゴミを出す際、事前に自治体への申し込みが必要で、申し込みの後にコンビニ等の販売店で収集券を購入して、粗大ゴミに貼り付け、収集日の当日に指定場所へ置く方法が一般的ですが、カナダでは年に数回、自治体が無料で粗大ゴミを収集するイベントを開催します。

その他、リサイクルセンターに持ち込むことも可能です。

カナダではゴミの種類が3つ

カナダでは、ゴミの種類が基本的に3つに分けられています。

黒いゴミ箱が一般ゴミ、青いゴミ箱がリサイクル、緑のゴミ箱がコンポストです。

私が住む地域(BC州)では、一般ゴミの収集は毎週ありますが、リサイクルとコンポストは1週間おきです。ゴミの収集日に、一般ゴミのゴミ箱とリサイクルもしくはコンポストのゴミ箱を家の前の通りに出しておきます。

たまに、コンポストとリサイクルの日を勘違いして家の前に出してしまう人がいて、その通りで誰か一人が間違えると、他の家も連鎖して(笑)みんなで間違えてしまうことがあります。

こういうところがカナダらしいな、と思います。

周りの家を見て出すのではなく、カレンダーを見てゴミの日を確認しましょう。

リサイクルは要注意

リサイクルには入れて良いものと入れてはいけないものがあるので、事前に調べておく必要があります。

例えば、ガラスはリサイクル品ですが、割れると危険なので青いリサイクルのゴミ箱に入れてはいけません。

ガラスは別にまとめて、地域のリサイクル場に自分で持っていく必要があります。リサイクルは無料ですが、持っていかなくてはいけないという手間があります。

コンドミニアムやアパートなどの集合住宅に住んでいる人は、その施設でリサイクルの分別がされていることも多いので、施設内でガラスをリサイクルに出すことができる場合もあります。

電球や電池、電気製品などもガラスと同じく、ごみ収集される箱には入れてはいけません。

このようなものもガラスと同じく「ボトルディーポ」と呼ばれるリサイクル場に持っていく必要があります。

ダンボールは自宅のリサイクルボックスに入れることができますが、家具などの大きな段ボールはリサイクルボックスに入らないので、そのような時もボトルディーポに持っていきます。

デポジットが返ってくるリサイクル用品

リサイクルの中には、適切な場所に持っていくことでデポジットが返ってくるものがあります。

例えば、缶ジュースやワインのボトル、牛乳パックなどはデポジット返金の対象になります。

このようなものをまとめてボトルディーポに持っていくと、返金されます。1つのボトルに対する金額は非常に小さいですが、まとめて持っていくと数十ドルになるので侮れません。

カナダでは、ホームレスもこの収入に頼っています。

街中で人が捨てたジュースなどの缶を集めてボトルディーポに持っていき、そこで小さな収入を得ています。そのため、ボトルディーポの近くには、かなりの割合でホームレスがいます。

まとめ

日本ではゴミの分別が細かく、地域ごとのルールに従って厳格に処理しますが、カナダでは分別が比較的シンプルで、リサイクル、コンポスト、一般ごみの3つに分けられています。

また、粗大ゴミの処分方法も異なり、日本では事前申し込みが必要ですが、カナダでは年に数回の無料収集やリサイクルセンターの利用が可能です。

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