【カナダ移住体験談】旅行に関する規制事項の変更

新ウイルス「オミクロン」による影響

2021年11月、アフリカで新しいコロナの変異体「オミクロン」が発見され、世界各国で対策が進められています。

カナダでは、ここ最近、ワクチン接種者であれば入国の際の検査と自己隔離が不要でした。しかし、オミクロンの発見に伴い、ワクチンを接種した人でもカナダに入国する際に、コロナの検査を受ける必要がある等、新たな変更が加えられました。

陰性結果を受け取るまでは自己隔離が必要となりますが、帰国者は自宅での自己隔離も認められています。

クリスマス休暇への影響

カナダでは、クリスマスになると家族と一緒に過ごす人が多く、海外や別の州から家族と会うために出掛ける人が増えます。飛行機による移動だけでなく、車を運転して家族に会いに行く人もいるでしょう。

現在、私が暮らすカナダのBC州では、コロナによる不安だけではなく、自然災害による影響も大きく受けています。バンクーバー地域では長期間の雨によって、浸水が起きたり、ハイウェイが壊れたりなど、様々な被害が出ており、車での移動が難しいため、飛行機を使って家族を訪れる計画をしている人もいます。

国内の移動であれば、コロナの検査や自己隔離は義務付けられていません。しかし、飛行機の移動などでは海外からの旅行者と同じ施設を利用することも多いため、新しいウイルスを含むコロナに感染する確率が高まる可能性があります。

クリスマスから年明けにかけて、どのくらいの人が移動するのか、また、その後どのようにウイルスが広がっていくのか、いろいろと不安に感じている人もいます。

カナダには入国できる?

現時点(2021年12月2日)では、ワクチン接種が完了している人は、不可欠ではない目的であっても、カナダに入国をすることはできます。ただし、アメリカ以外の土地から出発した旅行者はコロナの検査を受ける必要があります。また、入国時はワクチン接種証明書とArriveCanの登録、そして陰性証明書が必要です。

カナダに入国する14日前までに認証済みのワクチンを完了している場合は、接種証明をArriveCanで登録することによって、情報が電子データで提示できるようになります。入国1日目の検査対象にならない場合は、8日目の検査と14日の自己隔離が免除されます。

ただし、症状が出た場合は、自己隔離をする義務があるため、自主隔離計画の事前登録は事前に行う必要があります。

カナダ留学はできる?

コロナの感染拡大後、なかなか留学ができない人、留学を決めかねている人などが多いと聞きます。

オミクロンの発見により、カナダでも入国に関する規制が新たに更新されましたが、現時点(2021年12月2日)では、必要な条件を満たしている場合は問題なくカナダに入国することができます。

観光目的の入国に関しては、いつ・どのように変更されるか、分からない状況ではありますが、学生ビザや就労ビザなど、長期滞在を目的とした入国の場合は、条件に問題がない限り、入国を拒否されることはないでしょう。

なお、カナダでは、レストランや公共のイベントに参加する場合や高速バス・鉄道などを利用する際に、ワクチン接種の完了が義務付けられています。カナダへの留学を考えており、まだワクチン接種が完了していない場合は、事前準備の1つとして、日本でのワクチン接種も計画に入れておくことをお勧めします。

現在では新しいウイルスが発見されたばかりなので、これからどのように変更されるか、分からない状況です。

オーストラリアなど留学を再開した国や地域もあるようですが、コロナの感染状況次第では、どの国でも突然の変更が生じる可能性が高いので、カナダに限らず、海外渡航の予定がある方は外務省のページなどで最新情報の取得に努めましょう。

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