【カナダ移住体験談】カナダの異常気象と原因

地球の温暖化による影響

オゾン層の破壊による地球の温暖化は、世界中で心配されています。

カナダでは、地球の温暖化による影響が進んでおり、ここ10年での気温の上昇や季節がズレるなどの状況が見られます。

地球の温暖化は以前から世界で心配されていた事ですが、季節や自然への影響が感じられるほどになった今、世界が1つとなって地球を守る必要があるのではないかと思います。

今回は、カナダではどのような地球の温暖化による影響があるのか?を中心にお伝えします。

 

毎年寒くなっている冬

「温暖化」の言葉とは真逆なイメージがありますが、カナダの冬は年々寒くなってきています。

私たちが住んでいる地域では、10年から14年ほど前まで、冬の最低気温が下がってもマイナス10度前後でした。しかし、年々最低気温が下がり、昨年はついにマイナス20度まで下がりました。気温が下がる日数も増えており、カナダでは冬の寒さが年々厳しくなっています。

地球は温暖化しているのですが、どうしてカナダでは年々寒くなっていくのか気になっていました。

その理由は、北極から溶け出している氷河にあるようです。地球の温暖化によって、北極の氷山が溶け出し、太平洋に流れ込んでいます。溶け出した氷山の塊が海に溶け出すことで、近くの大陸が冷やされる現象が起きているそうです。

この影響を受けて、カナダでは冬の気温が下がっています。

 

夏が遅い

カナダでは、夏が訪れる時期も10年前と比べると変わってきています。

私たちが移住を始めた頃は、5月過ぎから暑くなり、8月の上旬には涼しくなっていました。しかし、ここ数年は夏が来る時期がずれており、今年は7月上旬まで涼しい日が続き、8月になってから暑い日が続くようになりました。

その影響もあって、山火事が発生する時期もずれ込んでいます。

山火事が発生する時期は、通常であれば7月から8月です。しかし、今年は8月に入っても深刻な山火事がなく、山火事による影響を免れることができると思っていました。しかし、9月に入ってから暑い日が続き、山火事が発生してしまい、煙が市内に漂っています。

その影響で窓を開けることができない、屋外での活動が制限されるなどの問題も起きています。

このように今年は、山火事による影響が1ヶ月程度ずれ込んでいます。

新型コロナウイルスの影響で、室内での活動が制限されており、グループ活動などは屋外でするように、との指示がありました。しかし、現在はウイルスの感染を予防するために屋外で活動するのが良いのか、それとも煙による影響から守るために屋内で活動するのが良いのか、判断が難しいところです。

 

空っぽになってしまった川の水

家から徒歩5分のところに小さなクリーク(川)があります。

週末は散歩がてらクリークまで歩き、季節によって変化する水の様子を楽しんでいました。この川の水は山から流れて来る水で、春になると山の上に積もった雪が溶けるため、川の水が増え、流れも早くなります。

春には水に流される危険も高く、子供たちには川に近寄らないように教えます。

夏になると川の流れは落ち着き、水の量も適度になります。そして、冬になると川の水が凍り、表面に雪や氷が見られるようになります。

今年の春も、いつもと同じように水の量が増していたのですが、9月になっても暑い日が続いているせいか、今年は川の水が空っぽになってしまう現象が起きています。

先週までは少ない水の中を魚が泳いでいましたが、その魚たちがどこに行ってしまったのか?も気になります。

秋になって少しでも雨量が増えれば、川の水が戻ってくる可能性もありますが、この先、どのように変わっていくのか心配しています。

 

地球温暖化予防のためにできること

地球の温暖化は、木を植えることで軽減できると言われています。

色が黒いもの、暗いものは、白いものよりも光を吸収します。そのため、地球上に木が増えることで、色が暗い緑や茶色が太陽の光を吸収してくれます。そうすることで、地球上の土地が温まり過ぎることを避けることができるそうです。

都市化などにより森林が伐採されている地域もありますが、できるだけ自然を残すこと、より多くの木を植えることで、地球を守るための一歩になるのではないでしょうか。

 

氷河