【カナダ移住体験談】カナダの新型コロナウイルス予防接種状況

カナダでは予防接種が開始

2020年末に、新型コロナウイルスのワクチンがカナダにも到来し、少しずつではありますが、ワクチンの摂取が実行されています。

現在は、ワクチンの数に限りがあるため、予防接種を受けることができるのは優先順位が高い人に限られていますが、それでも私が知っている人の中にも、既に新型コロナウイルスの予防接種を受けた人がいます。

今回は、2021年1月13日時点での、カナダの新型コロナウイルス予防接種の状況について、お伝えします。

ついにBC州でも予防接種が開始

カナダでの新型コロナウイルスの感染者は、現在までに46万人を超えており、カナダ東海岸のオンタリオ州とケベック州での感染が大半を占めています。

その状況もあって、新型コロナウイルスの予防接種は、カナダでは感染者数が多いオンタリオ州とケベック州から開始されたようです。

現在は、私が暮らすカナダ西海岸のブリティッシュ・コロンビア州でも予防接種が開始されています。

予防接種は、2020年12月から始まっており、2021年1月3日の時点では、すでに24,139人が新型コロナウイルスの予防接種を受けたと報告されています。1月中旬から下旬までには、1日3,300人へのワクチン摂取が計画されています。

今後、数週間は介護施設のスタッフと入居者、医療従事者、救急隊員、公衆衛生従事者、そしてファーストネーションコミュニティに住む人々が優先的に予防接種を受けることができるようです。

春までに予防接種を受けることができるのは?

2月から3月にかけては、引き続き、病院のスタッフや医療従事者、ファーストネーションコミュニティを優先とした予防接種が行われる予定ですが、それ以外にも高齢者やホームレスやシェルターで生活している人などが優先されると発表されています。

春までには、さらに400,000人が予防接種を受ける予定となってます。

現在は、ワクチンの数に限りがあるため、優先順位が高い人に限定した予防摂取が進められていますが、ブリティッシュ・コロンビア州の計画では、2021年9月までには、ブリティッシュ・コロンビアに住む全ての住人が新型コロナウイルスの予防接種を受けることができると予測しています。

今が最も危ない時期

「新型コロナウイルスの予防接種が開始している」

そんな報道を見ると、明るい兆しが見えてきたと安心する気持ちもあるでしょうが、ボンニー博士は「今が最も危ない時期」だと会見で発言しています。

カナダの1月は、寒さのピークにあたる季節で、新型コロナウイルスに限らず、インフルエンザやストマック・フルー、風邪など、様々なウイルスが繁殖しやすい時です。

新型コロナウイルスの予防接種は開始されているものの、国民の大半がまだ摂取を受けていない現状を考慮し、細心の注意を払うように、と述べています。

公衆衛生命令の延長

公衆衛生命令は1月8日まで延長されていましたが、まだまだ深刻な現状が続いているため、さらに1ヶ月延長されることになりました。

公共の場所、特に屋内でのマスク着用は、かなり厳しく義務付けられており、ショッピングモールやスーパーマーケットなどの入り口にも、’Mask is MANDATORY’ (マスク着用は絶対)という張り紙がされています。

公衆衛生命令に反した場合は罰金も請求されます。

集まりに関する違反をした場合は2,300ドルの罰金が請求され、これまでに103件の違反が報告されています。

マスクの普及

新型コロナウイルスがカナダで確認されてから、およそ1年が経過しますが、この1年でカナダでのマスクに対する見方は180度変わりました。

もともと「マスクは深刻な病気の人が着用するもの」という概念が浸透していたため、公の場所でマスクを着用している人なんて見たことがない、と言っても大げさではないほど、誰でもしていませんでした。

薬局などでマスクは販売されていたかもしれませんが、マスクの存在を知っていた人も、僅かだったと思います。

現在では、薬局はもちろん、スーパーマーケットやガソリンスタンドの横にあるコンビニのようなお店など、様々な場所でマスクが販売されています。

ショッピングモールに行くと、おしゃれなマスクも販売されるようになり、電池式でマスクの表面に飾られている電気がピカピカと光るようなものまで販売されています。

屋外ではマスクを着用していない人もいますが、ショッピングモールやスーパーマーケットなどでは、全員がマスクを着用しています。

ワクチン