ポポスケのフィリピン留学に行ってみた【26日目~29日目】

みなさん、こんにちは。
サワディーカプ雄です。ようやく今回で「ポポスケのフィリピン留学体験記」が終了します。あー長かった!たった10回だけど、簡単に引き受けちゃダメだね。もっとも、自分から提案なんてしちゃダメ。仕事を増やしたところで誰からも感謝なんてされないんだから。それでは、最後の更新です。

ポポスケのフィリピン留学26日目~29日目

まずはおさらい。ポポスケとは?
日本人男性・30代後半・今ハマっているドラマは「逃げるは恥だが役に立つ」(今頃かよ…)。
留学先の学校はセブにある某語学スクール。ありのまま正直に感想を書くので、学校名は非公開とさせて頂きます。
留学費用 約20万円(1ヶ月で宿泊代・食事代込み)
留学コース 1日50分×7コマ(マンツーマンレッスン4コマ、グループレッスン3コマ)

では、ポポスケのスケジュールをご確認下さい。

◆フィリピン留学:ポポスケの1日のスケジュール◆
8:00~8:50 グループレッスン(教師1:生徒6)アメリカ人講師。
9:00~9:50 グループレッスン(1:3)リスニングとライティング
10:00~10:50 マンツーマン
11:00~11:50  自習
12:00~12:50 ランチ
13:00~13:50 マンツーマン
14:00~14:50 グループレッスン(1:5)スピーキング
15:00~15:50 マンツーマン
16:00~16:50 マンツーマン
17:00~17:50  自習

【フィリピン留学26日目】

この日のポポスケの朝食。

「悪いけど、本当に申し訳ないけれど、これ、何?」
「何?って、シナモンパンとオニオンフライと青いトマトだよ」
そうなんだ。知っているオニオンフライと違う…。もうちょっとさ、何て言うんだろ、御仏飯だって、彩りってものがあるじゃん。毎回思うけれど、全体的に茶色だよね。

「で、今日が授業の最終日なんだよ」
「えー!明日の金曜じゃないの?じゃあ、明日は何するのさ」
「午前中にTOEICのテストを受けて、午後は課外活動みたいなやつ。希望者だけだからオレは行かないけれど」

異国だろうと協調性ゼロ。私と一緒。海外で生活をして感じたことは、自発的に海外で暮らしている日本人は、わりとそういうタイプが多いことです。日本社会に馴染めないって言うか、日本だと浮くって言うか…。もちろん、駐在員は別だけど、起業家もその手のタイプが多かったです。別に良いんだけどさ、馴染めることと優れていることは全く違うことだから。

最終日だけあって、この日、ポポスケから送られて来た写真は、先生とのツーショットばかり。4週間ぎっちりマンツーマン授業を受けた先生とは、写真からも仲睦まじい様子が伝わって来ました。
「LINEを交換した」だの「一人の先生が秋に日本へ遊びに来る」だの、私に話したところでどうにもならない報告を延々としていましたが、それだけ楽しく濃厚な時間だったのでしょう。さほど興味はありませんでしたが、高揚する気分を壊さぬよう、最後まで口を挟まず聞き届けました。

「今までの御礼に…って、日本から持参した羊羹を渡したら、みんな喜んでくれたよ」
優しいねぇー、ポポスケ。そういうところ、嫌いじゃないよ。

「ゴマ、くるみ、黒糖、抹茶。その4種類から選んでもらったんだ」
気が利くねぇー、ポポスケ。ところでオーソドックスな本練(小豆)は?

「本練は自分で食べたいから、あらかじめ部屋に置いてった」
意地汚ねぇ!!おめえは日本で買えるだろうが!!

「だって、そこら辺の羊羹じゃないよ、岩谷堂羊羹だよ。自分で食べたいじゃん」
ボロが出ましたね。想いを美化して語ったところで、結局は、先生<岩谷堂羊羹なんです。そういう人なんです。一瞬でも優しいと思ったことすら後悔しました。余った味を配っただけじゃねーか。

全ての授業を終え、事務局で卒業証書と成績表をもらい、4週間のフィリピン留学は明日のテストを残して終了です。長かったようで短かったのか?短かったようで長かったのか?どのように感じたのかは分かりませんが、楽しく有意義であったことだけは窺えました。一言でまとめると「もっと続けたかった」そうです。

【フィリピン留学27日目】

午前中にTOEICのテストを受け、そのまま解散。TOEICのテストは初日も受けたので、この4週間でどれだけ点数が伸びたのか?を測定します。その結果は後日LINEで送られて来るとのこと。

時代だねぇ~。結果がLINEで届くなんて。そのうち高校受験の合否とかもLINEで届くんじゃねぇー?
後日談として聞いたところ、「スコアは80点くらい上がった」と言っておりました。ポポスケの名誉を守るため、具体的な点数は公表しませんが、80点って言っても、900点の人が980点になるのと、100点の人が180点になるのじゃ、ワケが違うと思います。100キロの巨漢が2キロ落とすのと、45キロの人が2キロ落とすのじゃ違うからさ。でも、『徹子の部屋』で黒柳徹子は大谷翔平に向かって堂々と聞いていました。

「165キロをお投げになったそうだけど、アメリカには170キロの人がいるんですってね。あと5キロ出すのは、どうすればいいと思います?」

徹子にとっては、たかだか5キロなんでしょう。それと同じで、80点伸びたことを、たかだか80点と思う人もいれば、80点も伸びたと感じる人もいると思います。TOEICコースを選択していれば、また違った結果になったでしょうし、もしかしたら1点たりとも伸びずに終わった人もいるかもしれません。

でも、TOEICだけで測ることのできないことが沢山あったと思うんです、ワタシ。英語に対する苦手意識の克服だったり、異国に身を置く経験だったり。そういうことを、まるっと含めて、本人が満足できる時間であったのなら、たった4週間の留学でも、それは価値ある選択で、これから先、前を向く糧になるのでしょう。

前を向いても、もう40歳は目の前で。
成長したところで、人生の半分は過ぎているわけで。
それでも、私は迷って躊躇って煮え切らないまま、まだまだ長いタイムリミットを過ごすよりも、少しだけマシなタイムリミットに変わったと思います。端的に言えば、経験値が上積みされただけでも。

「それで、お願いがあるんだけど」
唐突にポポスケ。
「タイへ帰る飛行機、エアアジアなんだけどさ、今、預け入れ荷物をナシにしていて、でも荷物が増えちゃって、20kgの預け入れ荷物を追加して欲しいんだよ」
「いいけど、お金は?」
「払っといて。あとで返すから」

いつよ。ポポスケ、日本じゃなくてタイに帰るんじゃん!!
「カプ雄さんがタイに来た時に返すよ」

だから、いつだよ!!微々たる金額を徴収しにタイまで来いってか。

ブーブー文句を言ったものの、wifiの調子が悪いことも分かっているので、やってあげることにしました。
「明日だよね?飛行機」
「うん、明日。予約番号を言うね」

ところが、予約番号を入力して、荷物を追加しようとした時に、気付いてしまったんです。
フライトの日が明日ではなく、明後日だってことを。

「ポポスケ。フライト、4月30日になっているけど」
「ううん、違う。4月29日だよ。メールにも4月29日になっているし」
「ううん、違うじゃなくて。今、こっちは予約画面を見ているわけで、間違っているのはポポスケじゃないの?」
「ううん。最新のメールでも4月29日になってるよ。カプ雄さん、違うところ見てるんじゃない?」

違うところって、おめぇの予約番号を入力して、何を見てるっつーんだよ!!

ポポスケに届いているメール。

見にくいですが、フライト日時は4月29日になっています。

予約画面。

こちらで見ると、フライト日時は4月30日。

仕方がないのでエアアジアへ連絡をすると、予約をした時点では4月29日だったけれど、欠航になったので4月30日に振り替えたとのこと。

言えよ、頼むから。メールでも構わねえよ。大事なことだろ?

それに輪を掛けて驚いたのが、ポポスケが意外と淡々としていたこと。
「じゃあ、1泊どこか取らないとね。滞在しているホテルが明日の朝、チェックアウトだから」

怒らないんだよね…。海外で暮らしていると、この程度のことなんて日常茶飯事って言うか…。私もタイで暮らしていたので、物事が予定通りに進まない時の潔さを身に付けたつもりです。それでも、やっぱり日本へ帰国して2ヶ月も経つと、感覚が戻ってしまうようで、他人事なのに悶々としてしまい、「この1泊分をポポスケが払うなんて」とか思ったりもしましたが、本人から「ここのホテルを1泊取って欲しい」と連絡が来たので、抗うことなく従いました。

【フィリピン留学28日目】

学校も終わり、本来なら早朝便でタイへ戻る予定の日でしたが、急遽、この日もセブに滞在します。聞くところによると、何をしたってわけでもなさそうな1日でした。

「学校で朝食を食べてから、ホテルをチェックアウトした」
「え?昨日で終わりなのに、今日も学校の食堂でメシ食ったの?それって良いの?」
「わかんなーい。でも食べちゃったー。あと、初日に預けていたデポジットから電気代とコピー代が引かれて返って来たよ」

「ちょっと待って。電気代は分かるけど、コピー代って何?」
「コピー代は、うーん、授業で使うテキストを買っても良いんだけど、いろいろな授業に出るから、だいたいの人は宿題のページとか、自分が習ったページとか、必要な部分だけコピーを取るんだよ。そのコピー代もデポジットから引かれるんだ」
「なるほど。半年くらい留学する人はテキストを買っても最後まで終わるだろうけど、4週間だと授業ごとに買ったところで、どれも最後まで終わらないもんね」

デポジットで預けた金額=2,500ペソ。
返金額=1,976ペソ
内訳:電気代=392ペソ コピー代=132ペソ。

2017年5月19日のレート(1ペソ=2.24円)で計算すると、4週間で掛かった電気代は878円、コピー代は296円。まあまあ安いよね…。フィリピンって電気代が高いって言われているけれど、ワタシが東京で払っている電気代が28日間分で1,540円だから半分くらいじゃん、同じ28日間で。やっぱりさ、今、東京電力からの明細表を見たんだけど、この基本料金842円40銭ってのが余分。小遣いでしょ、東京電力社員の。停電した日とか、基本料金から引いてくれるのかしら。

チェックアウト後は、空港近くのホテルへ移動。

1泊3,055円で、私が予約しまして、未だに返金されておりません。

【フィリピン留学29日目】

この日の早朝便で、ポポスケはフィリピンを旅立ちました。

「また行きたい?」
そんな問いにポポスケは、満足そうに答えます。
「うん!また行きたい。今度は別の学校で」

先生たちと仲良いんじゃないの…?そういうとこ、ドライだよね…。

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おし・マイケル!