【タイ移住380日目~タイ移住386日目】タイ人のSNS

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サワディーカップ。
タイ移住中のサワディーカプ雄です。

本日もタイ生活を振り返ります。
前回、前々回と文章がやたらと長くて「もう少し短めに!」と激しくオコされたので、今日はサクッと終えたいと思います。え?誰からオコされたって?もう1人の自分からです。

<タイ移住380日目>
少し前のことになりますが、オンヌットの駅前を通ったら、こんな感じになっていました。
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どどど、どうしたん?丸焦げじゃんよ。
ここは洋服やら惣菜やらを売っている屋台がズラリと並んでいる場所で、よく行くカフェの店員に聞くと「火事があったのよ。知らなかったの?」と言われました。

この通りの一番端に、私が毎日のように通っているフルーツ屋があり、幸いにも何も燃えていませんでしたが、一帯の電気が使えなくなったらしく、しばらく通常の営業を出来ずにいました。

彩り豊かなカットフルーツを、多い時には10種類以上も冷蔵ケースに並べ、人見知りの父と気分屋の母、ごく稀に手伝いに来る母親そっくりな娘、その他に若いタイ人(親子関係は不明)とミャンマー人(推測)のアルバイトがいて、私が定期的に言葉を交わすようになった初めての現地人が、ここの人たちでした。ここに屋台が並ぶ前、今はなきオンヌットスクエア(屋台広場)があった頃から、この人たちはスクエア内でフルーツを売っており、日本のお菓子を差し入れする時もあれば、今年の春に一時帰国をした際にも生八つ橋のお土産を渡すなど、私のタイ生活には欠かせない存在になっています。

「マンゴーにうるさい日本人」
そう向こうも認識しており、例えマンゴーを売っている時でも「今日のブツはコイツの好みじゃない」と判断すると「マイミ―(ない)」と決して押し売りをせず、逆に私好みのマンゴーがある日は、遠くからでも「今日あるよ」と嬉しそうに声を掛けてくれ、たまにパイナップルが腐っていることを除けば文句の付けどころがありません。

火事があってから数日、電気が不通で冷蔵ケースが使えないため、お母さんがたった一人で、切っていない状態のフルーツを売っていました。多くの屋台が燃えてしまい、また辛うじて残った屋台も電気が消えているため、通りは賑やかさを失い、そこに一人で佇むお母さんもまた、途方に暮れたような表情を浮かべながら、静かに遠くの光を眺めているように見えました。

多くの人が足を止めて、ケースの中のフルーツが次々に売れていく「私の見慣れた光景」は消え、真っ暗な店の前の道を、誰もが素通りしていきます。そこに、お母さんがいることを気付きもしないように。まるで、ずっと前からそこには何もなかったかのように。

私は、お母さんの視界に入らないよう、あえて反対車線の歩道を歩きました。
今にも崩れ落ちそうな影に、胸を痛めているものの、手を差し伸べることもなく、うつむいたまま足早に通り過ぎます。
どんな言葉を、どんな行動を、どんな顔で。考えても考えても、私は他人であり、一方的な親近感や同情は思い上がりのような気がしました。

いや、普通にね、切っていない果物を買えば良いだけなんだろうけど、ワタクシ、包丁なんて持っていないんです。危ないモノは置きませんの。だからと言って、スイカを丸かじりするってのも原始的でしょ。アゴにも限度があるだろうし。

いつも気さくに声を掛けてくれるお母さん、でも機嫌が悪い日は平気で無視をするお母さん、美白を意識しすぎて上沼恵美子どころかオバQになっているお母さん、いろんなお母さんを見ていますが、あんなに寂しい表情は見たことがありません。ところで、お父やんと若者たち、どこ行った?

ここまでが長い前置きで、タイ移住380日目。
この日、ようやく彩り豊かなカットフルーツが冷蔵ケースにズラリと並びました。お父やんとお母やん、そして若者たちが、笑顔を浮かべて働いています。
どうにもならないことに諦め続けた時間を取り戻す日々が始まったのだと思います。

多くの人が足を止めて、ケースの中のフルーツが次々に売れていきます。
私が1年見続けた、見慣れた光景が戻って来ました。
「マムアン(マンゴー)!」
喜びを抑えきれず、にやけてしまいながら伝えた私に、若者が言います。
「マイミー(ない)」

今日くらい、ちょっと色が悪くても売れよ…(-_-;)

お母さんも笑いながら大きな声で繰り返しました。
「マイミー!!」

<タイ移住381日目>
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Facebook いたしません。
Instgram いたしません。
Twitter・LINE・Viber・kakao いたしません。
論文のお手伝い、夜のお付き合い、ゴルフの送迎 いたしません。

あらやだ、ごめんなさいね、途中から米倉涼子になっちゃった。

基本的にSNSの類は、いたしません。私、失敗しかしないので(キリッ)!
2016年8月現在、私への連絡手段は電話かEメールのみで、電報・手紙はお断り、鳩も飼ってはおりません。

話を戻すとして「Facebookをしていない」と言うだけで、私の周りのタイ人は目を見開いて驚きます。
何この人、石器時代の人?みたいな。

それもそのはず。タイの人口は日本の約半分の6,800万人強ですが、Facebookのユーザー数は3,800万人で、国内人口の約56%が利用していることになります。人口およそ1億3,000万人の日本でも、Facebookのユーザー数はタイより1,400万人も少ない2,400万人程度なので、いかにタイ人がFacebookを利用しているのか分かると思います。

よってだなー、いたるところでスマホを片手に写真撮影が始まるわけだよ。
日本人との大きな違いと言えば、とにかく自撮りLOVE❤ 電車の中だろうがバスの中だろうが、おそろしいくらいのキメ顔を作って、ガチャガチャ撮り放題。男なんて、みんな写真を撮る時に、目を郷ひろみっぽくしてんの。なんつーんだろ、渡辺謙のように今にも人を喰いそうな眼圧でもなければ、京本政樹のように流しすぎて睫毛しか見えないわけでもなく、だから郷ひろみなんだけど。だいたいさ、大前提として、写真に写ると魂を抜かれるって知らないのかねー。

どんな場所でも必ず写真は「私」ありき。
日本食レストランなら、寿司と緑茶と私。
ビーチなら、海と砂浜と私。
もちろんアパートでは、部屋とワイシャツと私。

いいさ、別に構わんよ。己の魂が減ったとて、小生には無関係ですたい。
ただ、だいたいの人がスマホの待ち受け画面までテメェのツラにしている厚かましさだけは堪忍え!
若い人だけじゃなくて、おばちゃんとかも普通に「花とソファーとトドもとい私」みたいな写真を待ち受け画面にしています。なんだろ、ある種の余裕なのかしら。持ち主が分かりやすくて便利っちゃ便利だけどさ。

バンコクのカセサート大学の歩道では試験的に期間限定で「スマホ歩き専用レーン」が設置されるなど、スマホやSNSへの依存度は日本人とは比べ物にならないレベルで、どこの店員も仕事中にスマホをいじっています。当然、この傾向は自撮りという自己完結型の満足だけに留まることなく、タイ人とLINEをしている人に聞いたところ、連絡は頻繁で内容もかなりどうでもいいことが多いようです。

例えば、タイに住んでいる知人の一人は、日本語を勉強しているタイ人と日常的にLINEをしていますが、この日、ちょうど一緒に居た時にLINEが届いたので、その内容を見せてもらいました。

「きょうは、かようびです」
え?それだけ?日本語を勉強しているのは分かるけれど、他にも書くことあるだろ。間髪入れずに新しいメッセージが届きます。
「きのうは、げつようびです。あしたは、すいようびです」

この、幼稚園からのメルマガみたいなLINEに何て返すの?
知人は「そうです」と手短に返していました。

数分後に再びLINEの音が鳴ります。
「いまは、3じですか?」
おぉ。そうねそうね、ちょうど3時ね。
「1じかんまえは2じで、1じかんごは4じです」

ノイローゼになるんだけど……。

<タイ移住382日目>
このように、タイでは日本語を勉強している人が多く、若い人は日本の漫画をきっかけに、日本語へ興味を持ち始める人もいるみたいです。この日、返答に困った質問は「どうして日本語は左から右へ読むのに、漫画本は右から左へページを読み進めるのか?」でした。
漫画に限らず小説や雑誌もそうですが、基本的に縦書きの物は縦に連なる文章を右から左へ読み(書き)進めるから、と伝えたかったのですが、タイには看板などデザイン上の都合を除いて、縦書きがなくイマイチ理解してもらえませんでした。

少し話は異なりますが、どうしても幼い頃から話し続けた母国語は簡単に感じ、異国の言語は難解に感じてしまいます。しかし、多くの外国人が「日本語は難しい」と口を揃えるように、私自身も日本語独自のニュアンスが伝えられずに、もどかしく思う時があります。

ええ、勘の悪い方でも気付きますね。ここからは定番のくだらない話です。
「好きな言葉は何ですか?」
それを知ってどうするの?って聞きたくなる、この手の質問を受けることが稀にありますが、私の好きな言葉は福田康夫元総理が2008年に放った「あなたとは違うんです」の一択です。

隠しきれない癇癪を起しながらも気品に溢れ、さらに間接的な言葉の裏に透けて見える他人への強烈な卑下とプライド。こんな言葉を瞬時に述べられるなんて、康夫ったら神!!しかし、この響きさえも美しい言葉をタイ語や英語に訳してしまうと、「私はあなたと違います」と、何の変哲もない、それこそあまりにも直接的な言い回しに成り下がり、耳にした誰もが「そりゃ違うだろうよ」と思うだけの言葉になってしまいます。これでは康夫の奏でた気品と卑下とプライドを感じることができません。

タイ語だって難しくて、話せても読めない日本人だって多いし、どこの国の言葉だろうと習得するには時間も労力も掛かるでしょうが、日本語には奥の深さやニュアンスの広さなど、同じことを言っているのに微かな音の違いだけで、全く異なる印象を与える魅力と複雑さを含んでいると思います。

だからね、右から読むとか左とか読むとか、そんなことを気にしている時間はないんです!
タイ語とは違うんです。

最後に康夫のプチ情報をお伝えてして、今週はお別れしましょう。
康夫、御年80歳。身長171cm、体重70kgのナイスミドルバディー。大好物は蕎麦・うどん・カレーライス・肉。
環境への配慮から天然ガスの自動車に乗っているそうです。

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最近は再びビックCのフードコートにハマっています。
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ラートナームー 40バーツ(約120円)

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パッタイ 55バーツ(約165円)

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