【タイ移住86日目~タイ移住92日目】タイの病院

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サワディーカップ!カプ雄です。
この言葉を知っていますか?
『美人薄命』
美しい人は病弱であったり数奇な運命に弄ばれ、短命に終わる。

マリリンモンロー・夏目雅子・ダイアナ妃・そしてサワディーカプ雄。
ニョイ棒が付いていようと構いません。虚弱で知られ医療費がかさむ人生を歩んでいます。それはタイに来たとて同じこと。度重なる頭痛に悩まされ、先日、オンヌットにある薬局を訪ねました。

「サワディーカップ!」
「×▲&%$#”∵!”#$%&?」
「うーん…………」
「×▲&!! %$#”∵”#$%&!!」

冒頭の挨拶以降は、タイ人薬剤師によるタイ語レッスン状態で、虫けら同然のカプ雄の語学力では、どうにもならずに困り果てていたところ、不意に電話機を手渡されました。訝しげに耳を近づけると、向こうから聞こえて来るのは美しい日本語。
「どうなされましたか?」
「え?日本語?」
「はい、日本語でどうぞ」
「もともと偏頭痛持ちなんですけれど、今日は喉も痛くて扁桃腺が腫れそうです。こんな感じになると、いつも必ず扁桃炎になって高熱を出すので、薬を買いに来ました」
「それでは抗生物質もお出ししておきましょうか?」

日本と異なり、タイでは薬剤師が抗生物質を処方できます。至るところに薬局があるので、事前にGoogle先生のなんちゃって翻訳で調べて行けば、最初の「最も伝えたいこと」は伝えられますが、日本人と細かなやり取りができることは、翻訳なんかとは比べ物にならないくらいの安心感に繋がります。

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処方された薬にも、丁寧に日本語で説明書きが書かれていました。

バンコクには日本人が経営している薬局もあるので、軽い症状や薬に関する心配は少ないと思います。しかし、問題なのは軽い症状ではない場合です。それでは移住86日目~92日目を振り返って行きましょう。

タイ移住88日目。
この日は朝から血尿が出ました。
遡ること6日前。ふと血尿が出ていることに気付きました。鮮やかな赤ではなく、それはまるでピンクグレープフルーツジュースのような色合いで、友達に報告したところ「おいしそう!」と呑気な返答がありました。そのピンクグレープフルーツジュースは、数回の放尿で終わりを告げ、しばらく通常の色に見える尿が出ておりました。しかし、放尿を終えた後、アスパラの先端をティッシュで拭くと、薄いピンクの色が付着するので、判別しにくい量でも血は確実に出ているのでしょう。

~真っ白なキャンバスにポツリ・ポツリと薄紅色を繕う無数の点。それはまるで、冬のさくら会でした~

そんな幻想的な尿のことを忘れるくらい、それから6日間は何も起きずにいました。
ところが、この日の朝、またもカプ雄のボディーはピンクグレープフルーツジュースを量産し、もはや「おいしそう!」などとウットリしていられない状況だと察しました。

このピンクグレープフルーツジュースは、尿の最初に捻出され、途中からクリアな向日葵色へと七変化を遂げます。
しかし、その後の尿タイムでは、誰の目から見ても明らかな、赤い糸状の血が混ざっていました。
目には見えない運命の赤い糸より先に、肉眼でも見える血尿の赤い糸を目撃するなんて、小指が泣いています。

ここで頭を過る懸念点が2つ。

まずは命に関する懸念です。
血尿をネットで調べてみると、ストレスや疲労などの軽い原因から、膀胱ガンや前立腺ガンなどの重い病名まで出てきます。これがネットのいけないところです。新聞では活字の大きさやレイアウトで、何が重要で何を最も考えるべきか?を察することができますが、ネットは同じ大きさの字が並び、ストレスから膀胱ガンまで、まるで同じ確率で起きるかのように受け取れます。もちろん、たとえ90%以上の人がストレスによる血尿でも、自分が残り10%の重病に該当する恐れはあるので、油断は禁物ですが必要以上の恐怖を纏います。

もし、私がタイで亡くなったら遺体は飛行機で運ぶのだろうか?
手荷物で持ち込んだら乗客もパニックだろうから、機内預け入れ荷物になるの?
空港係員なんて荷物の取り扱いが乱暴だよー、ゴミのように投げるんだから。遺体もスーツケースみたくぶん投げるの?
それとも骨だけを持ち帰るのだろうか?だとしたら火葬?どこで焼くの?屋台だけは勘弁して!!

そして、もう一つの懸念がタイの医療費です。
命に値段は付けられない。他人は簡単に言いますが、いざ自分がその立場になると
一、仮に入院することになって、医療費はいくらになるのだろうか?
二、検査をしたけれど分かりませんでした、お代は100万円デス、コップンカー。
三、退院はできましたが、借金もできました。タイから出国するお金もありません。

様々なパターンが脳裏を巡ります。
ここが日本なら私は迷わず、病院へ駆け込んだでしょう。医療費負担は3割だし、なんとなく治療代の目安が付きます。

ところがタイは医療費が高いことでも知られています。一般的なタイ人が行く公立の病院は医療費も安いですが、その代わり、診察は全てタイ語で行われます。タイ語が話せない以上、行き着く先は私立病院になり、全てが自由診療になるため、やたらと高額です。

タイに住んでいる知人が盲腸になった時の話を聞きまーた。総額で30万円以上掛かったと言っていまーた。骨折になった人は、総額で100万円以上掛かったと言ってまーた。

★カプ雄の一人High&Low★
盲腸30、骨折100、血尿と盲腸では血尿の方がHigh?or Low?
いや、診察結果にもよるな。
尿道炎だったら盲腸よりLow、膀胱ガンだったら骨折よりHigh.そのHighはいわゆる、青天井。
しかし、どんなにゲームを続けたところで尿は紅葉の如し、染まり続けるだけ。さっさと日本語での診察が可能なクリニックへと行くことにしました。クリニックへ行く途中に寄ったトイレでも、尿は豊かな彩を放っていました。

クリニックのある最寄駅から徒歩15分。
到着した時点で汁まみれになっているカプ雄に対して、受付の日本人女性は丁寧な挨拶をしてくれました。
この方に限らず、ここのクリニックの日本人スタッフは、本当に皆さん親切です。

カプ雄が入っている保険は、クレジットカードに付帯されている海外旅行保険のみで(クレジットカード付帯の海外旅行保険は旅行出発から90日以内が適用されます)、この日が88日目になること、日本の生命保険には加入しているが入院にならないと適用されないこと、タイの保険や日本の国民健康保険・社会保険には加入していないことなどを伝えると、カード付帯の保険の場合は、患者が各自で請求しなければならない、と分かりやすい説明をしてくれ、請求の際に必要な診断書を渡すと言ってくれました。

日本人医師が経営する日本人向けのクリニック、と謳っていましたが、医師はタイ人の女医でした。
日本語が話せるわけでもなく、日本人の通訳が間に入ってくれます。

「尿の色はどんな色でしたか?」
タイ人医師が尋ねます。
「ピンクグレープフルーツジュースのような色です」
私が答えます。
「ピンクだと言っています」
グレープフルーツジュースの部分は通訳さんによって省略されました。

タイ人医師が尋ねます。
「他の色の時はありますか?」
私が答えます。
「たまに夕暮れ時のような色になります」
通訳さんは笑いを堪えながら伝えます。
「オレンジと言っています」
このように、虫けら程度の語学力しかない私でも、通訳さんが私の言葉をいくらか変更して伝えていることを悟りました。
エキセントリックな思考でごめんなさいね。

「タイ料理が口に合わないとか、食べられないとかありますか?」
「食べられますよ、でも、どーこ行っても同じものしかないし、飽きちゃってますけどね」
「食べられます。しかし、どこへ行っても…」
「ちょ、ちょっと!全部訳さなくていいから!!」

緊張感のない患者ですが、ふざけているつもりはありません。奇矯なだけです。
そして、お待ちかねの検尿タイム。
この日は朝から100%の血尿でしたが、肝心な時に限って尿は、流れ星を彷彿させる美しいイエローの放物線を描きました。うそだろ…。赤い糸どころかチンカスすら浮かんでいねぇじゃねえか。

結果は翌日と言われ、自宅で血尿が出た時のために採尿容器を渡されました。
診察料は、1,264バーツ(約4,424円)。この価格なら許容範囲です。

タイ移住89日目。
この日、朝一番のフレッシュな尿に血が混じっていました。
しっかりと容器に収めることができたので、クリニックへ持って行くことにしました。ちなみにこのクリニックは土日も営業しています。持って行くだけ持って行って、呑気に浜勝(リンガーハット系列のトンカツ店)でランチをしました。220バーツ(約770円)ですが、消費税7%とサービス料10%が入るので、257バーツ(約900円)となり、やや割高に感じました。

タイ移住90日目。
正午過ぎ頃に検査結果の連絡がありました。
「お伝えしたいことがあるので、病院まで来て欲しい」
ヒヤリとしました。お伝えしたいことって何?電話で言えないようなこと?
浜勝のトンカツソースがデミグラスソースっぽいよね?とか、そんなことじゃないでしょ…。

クリニックのきれいな個室にて、このように言われました。
「尿検査の結果に異常値が見つかり、大きな病院で検査をしてください」
要するに詳しいことは分からないってことをお伝えしたかったのね……。
薬を処方してもらい、この日は薬代も込みで、1,340バーツ(約4,690円)でした。
一昨日の診察時とは、医師も通訳も受付の人も違いましたが、皆さん本当に親切で、雨が降ったら傘まで手渡してくれました。(しかも、返さなくていいですよー、捨てちゃって下さい!だって)

その日の夕方、空はこんな色をしていました。
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美しく染まった血尿色の空です。

10月21日現在、今は落ち着いています。

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| “サワディーカプ雄のタイ移住日記” の一覧はこちら       
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コメント

  1. イープン花子 より:

    サワディーカァー( ˆ﹀ˆ )イープン花子です!

    だ、だ、大丈夫ですか?
    血尿なんてただ事ではないですよね…でもこうやってブログを更新していらっしゃるのでお元気なんだと思っております。

    深刻な記事なのに所々で笑ってしまった私を許してください(笑)あまりにも例えが可笑しくって(≧ε≦● )プッ
    日本って本当に医療費はお安いですよね!三割負担といっても風邪位なら1,000円ちょっとですよね。最悪自由診療だとしても必ず最初に料金の提示がありますものね。安心して病院に行くことができる事に本当は気付いて感謝しないとです!
    知り合いのお母様がハワイで盲腸になり、何の保険にも(カードの保険もなく)入っていなくて、手術をしたのですが確か…三百万だったか?七百万だったか?ビックリする金額だったらしいです。

    本当に日本に居てもですけれど、健康でありたいですよね!
    検査結果が気になりますが…お大事になさってくださいね((。´・ω・)。´_ _))ペコリ

    1. サワディーカプ雄 より:

      イープン花子さま

      サワディーカップ!
      だ、だ、大丈夫ですよ!(きっと)
      このブログって3週間位のズレがあるので、血尿で大騒ぎをしていた今回のブログは10月2日のことで、今は回復しています。
      例えがね…、なんだろ、すごく内心では不安だし焦っているのに、どうしても真っ当な言葉が出て来ないんですよ、こういう時。でも、よくよく考えてみたら、家族も友達も、だいたいキテレツな感じだし、仕方がないのかなーっても思います。自分だけマトモなはずがないんだから!!

      日本の医療費って、日本にいるとすごく高く感じるのに、海外だと逆に安く感じるから不思議です。
      なんでしょうね、この感覚。やっぱり実際の金額の差よりも安心感が違うのかなって思ったり。もし、日本で検査に5万円って言われても「仕方がない」って出せるけれど、なんかこっちで検査に5万円って、もし言われたとしたら「冗談じゃない!」って思うんですよ(笑)
      結局、今はなんともないことを理由に保険を後回しにしていますが、たしかに盲腸なんていつなるか分からないし、ケガだってねえ…。どんな時に遭うか分からないし、真剣に探さないとです。(カードの保険期間も過ぎちゃったし)

      そういうのがイチイチ面倒くせえの!!
      探すのも面倒、手続きも面倒。しかも、そういうのに限ってフリーペーパーにないし!!
      厄介です・・・。そして、ご心配をして頂き、ありがとうございました!

  2. SOl雄 より:

    かぷ雄さん

    体調いかがですか??
    喉の症状は良くなりましたか?

    SOl雄もシドニーで何故か胃腸炎になり
    高熱が出て貧血になり点滴をした経験があります。。
    処方された抗生物質がやたら大きくて
    呑み込むのに辛かった記憶が…ありますねw w

    もうひとつの症状はいかがですか?(笑)
    まずは保険に加入しないとですね。
    またいつ何が起こるか分からないし。

    ところで、かぷさん病の時の処方される薬…
    こーゆー時どんなものを処方されるんでしょうか。
    大きな病院で再検査もなんだか緊張しますね。
    結果が心配です。

    くれぐれもお体大事にして下さいね~

    SOl雄

    1. サワディーカプ雄 より:

      SOI雄さん

      サワディーカップ!ご心配をお掛けして申し訳ございません。
      喉も血尿も今は大丈夫ですので、お気になさらず!!
      ちなみに血尿の時に処方された薬は抗生物質の一種でした。そしてタイの薬も大きいものが多いです…。
      病院でもらった喉の薬も巨大でした。喉が痛いって言っているのに、どうしてこんなサイズを・・・怒
      本当に、水と一緒に飲むつもりでも、水だけ飲んじゃって、薬が口の中に残ってしまうと、最悪ですよね。私は歯が人よりかなり強いので(驚かれるくらい)、飲めない時は、噛み砕いてから飲んでいます。やっていることが野犬レベル。

      保険は、探したんですけれど、タイの会社で働いている人とその家族向けの保険はあるんですが、それ以外だと見つからないんですよね…。
      しかも月額が安くても1ヶ月2,000バーツくらいして、もちろん、それでも日本の国保より安いのかもしれないけれど・・。
      今さら遅いですが、やっぱり日本の空港で1年ものの海外旅行保険とかに加入しておいた方が良かったようです。一時帰国をした時に検討してみます!!

      SOI雄さんも日本は季節の変わり目でしょうから、体調を崩さないようにしてくださいね。

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