【カナダ移住体験談】カナダのペットショップ事情
カナダのペットショップ
ペットショップには可愛い子犬や子猫がいて、見るだけでも楽しくなるものです。ペットショップに行く予定ではなかったのに、買い物で訪れたショッピングモール等で可愛い動物が目に留まり、つい立ち寄ってしまった経験がある人も多いでしょう。
日本のペットショップでは犬や猫だけではなく、かわいい小動物もたくさんいますが、カナダのペットショップでは、近年あまり多くの種類の動物を見かけなくなりました。
ペットショップで残念ながら飼い主が見つからなかった動物の行き先を考え、ペットショップで犬や猫を購入することを拒む人やペットショップでの動物販売に対して反対する人が増えていることも影響していると考えられます。
弱い立場が守られるカナダ
カナダでは、子供や高齢者、障がいを持つ人など、一般的に弱い立場にある人が守られている国です。そのため、動物も弱い立場として守られ、尊重されています。
特に近年では、売れ残った動物が犠牲になることを避けるために、ペットショップでは子犬や子猫を取り扱わなくなり、その代わりにペットショップ内で、犬や猫の里親探しを行うようになりました。
カナダのペットショップでは日本と同じように、ショーウィンドウの中に猫がいたとしても、子猫よりも既に大人になっている猫が多く、何らかの事情で家族を失った猫のために、ペットショップがケアをしながら里親を探しています。
都市や街によって料金は変わりますが、およそ100ドル(1万円前後)で、このようなペットを引き取ることが可能です。
ペットショップとしては大きな利益こそ出ませんが、「動物を大切にしている店」として、お客さんから信頼を得ることができ、また、お店から里親になった方はペットフードやグッズを買うために、引き続き利用してくれます。
動物も里親を見つけることができ、とても良いシステムだと思います。
ペットショップにいる動物
カナダのペットショップでは子犬や子猫が少なくなっていますが、爬虫類や魚、ハムスターなどの小動物は販売されています。これらのペットの健康状態は、お店によって大きく異なります。
掃除が行き届いている綺麗な店舗では、ペットのケージや水槽もしっかりとケアされており、清潔な状態が保たれています。清潔な環境にいるペットは、病気に罹っている可能性が少なく、長く飼い続けるためにはチェックしておきたいポイントです。
動物のいないペットショップもある
ペットショップの中には、ペットフードやアクセサリーを中心に扱い、動物は取り扱っていないお店もあります。
このような店舗は飼い主が見つからなかったペットをどうするのか?などの問題で非難されることがありません。また、こだわりのペットフードや他のお店には売っていないオシャレなアクセサリーが販売されているなど、個性的なお店も多く、ペットの健康や見た目に気を遣う飼い主さん達から人気があります。
ペットを買うために必要なこと
近年は、ペットショップから動物を購入することが反対されがちなカナダですが、ペットを迎える上で大切なことは、飼いたいペットに関する知識をあらかじめ身につけておくことです。
例えば、カナダで人気が高いモルモットは、子供でも飼育できる手軽なペットとして、ペットショップで数多く販売されています。しかし、ペットショップで販売されているケージでは小さく、モルモットには手狭です。
それにもかかわらず、ペットショップでは「このケージでモルモットなら2匹は飼うことができる」と言われることがあります。
ペットを飼うためには、どのくらいのスペースが必要で、どのようなケアをして、何を食べるのか?室温はどうするか?など、しっかりと調べておく必要があります。
もちろん多くのペットショップには、知識の豊富な店員が常勤していることもありますが、お店からの情報だけでなく、自分でも情報を集めるようにしましょう。
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