【カナダ移住体験談】カナダでピルを購入できるところ
避妊の大切さ
カナダには様々な人が、様々な目的で在住しています。
日本から仕事の都合などにより家族で滞在している人や、学校に通うためにカナダに留学している人もいます。結婚して子供を望んでいる場合以外には、人生設計を立てて、避妊をすることも大切です。
特に学生の場合は、卒業する前に妊娠すると卒業や目的としている資格にも影響を与えてしまうことがあります。また、生活の準備ができていない時の妊娠を避けるためにも、避妊について考えることはとても大切です。
避妊の方法
避妊には様々な方法があります。
日本でもメジャーなコンドームに以外にも、カナダではピルを服用する女性が多く、他にも卵管結紮(らんかんけっさく)を行う女性やパイプカットを行う男性もいます。
卵管結紮やパイプカットには手術を伴い、既に子供がいること等の条件もあるため、誰でも気軽にできるわけではありませんが、将来的に、これ以上子供が欲しくない人は、このような方法を選ぶこともあります。
手術を伴う以外の避妊方法では、ピルとコンドームが主流です。コンドームは、ピルほどの確率ではありませんが、妊娠を予防するだけでなく、性感染症も予防してくれるため、日本では特に推奨されているイメージです。
稀にコンドームを使用しても妊娠することがありますが、副作用の心配がなく、薬局などで手軽に購入することができるメリットがあります。
一方のピルは、決められた時間に服用する必要があり、メリットとデメリットがありますが、コンドームよりも避妊の確率が高いため、カナダではピルを服用する女性が多い印象です。
ピルの入手方法
カナダでピルを購入するためには、医師の診察が必要です。
ファミリードクターがいる人は、ファミリードクターに相談し、ピルの処方箋を出してもらいます。ファミリードクターがいない場合は、近くのウォークインクリニックに足を運んで、診察を受けます。
ウォークインクリニックのほとんどは予約をすることができないので、早めの時間に行って並ぶ必要があります。
医師の診察を受けて処方箋を受け取った後、薬剤師のいる薬局に処方箋を持参し、ピルを購入することができます。
診察にかかる費用
MSPなどの国民健康保険に加入している場合は、無料で診察を受けることができます。
留学などでカナダに来ており、海外旅行保険を持っている人は、加入している保険が対象になるか?を保険会社に確認する必要があります。
保険が適用されない場合、約50ドルが必要です。日本円に換算すると、およそ4,500円です。(2019年3月現在)
バンクーバー周辺に住んでおり、適用できる保険がない場合、Pine Clinicへ行くと、無料で医師の診察を受け、処方箋を出してもらうことができます。
Pine Clinicは、患者の情報を医療の研究に使うことを目的としたクリニックで、受診時には同意書にサインをします。この同意書にサインするで、医師の診察を受けることが可能になります。
ピルの費用
ピルの費用は、種類にもよりますが、1ヶ月20ドル前後のものが多いようです。
多くの場合は3ヶ月分処方されますが、初めて使用するタイプのピルの場合は、万が一のために1ヶ月分だけ受け取り、使ってみてから、受け取ることができます。
避妊を目的としたピルは、MSPなどの国民保険に加入している場合でも保険は適用されずに実費になります。
海外旅行保険に加入している人は、加入している保険が避妊を目的としたピルに適用されるかどうか、保険会社に確認しましょう。
処方箋を持っていく場所
カナダには、日本のように処方箋を専門に取り扱う「調剤薬局」がありません。
その代わり、グローサリーストアに薬局が入っていることが多く、ここに処方箋を持っていき、薬剤師が薬を処方してくれます。
メジャーなお店として、Safeway、Save on foods、Costco、Super Store、Independentなどが挙げられます。これらのグローサリーストアには薬局が入っており、そこに必ず薬剤師が駐在しています。
それ以外には、ShoppersやPharmasaveなどの薬局もあり、このような薬局にも薬剤師がいるので処方箋を持って行くことができます。
薬剤師がいる薬局に行ったら、“Prescription drop off” と書かれたカウンターに行き、薬剤師に処方箋を渡します。10分ほど待つように言われることが多く、時間になったら “Prescription pick-up” と書かれたカウンターで薬を受け取ります。
ピルの種類
カナダのピルは、日本に比べて種類が多く、選択肢の幅も広いです。
実際に、どのピルを選択するか?は、医師との相談の上で決めることになります。体調や過去の病気の履歴、不正出血の有無などをドクターに伝え、ドクターが個人の身体に合ったピルを選んでくれます。
実際に服用してみて、副作用が気になる場合などには、もう一度ドクターの診察を受けて、ピルの種類を変えるなど、適切な対応方法を指示してもらいます。
コメントする